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投稿日時:1994/ 2/12 18:54 投稿者ID:QKM33822
#1452/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (QKM33822)  94/ 2/12  18:54  ( 51)
BD>RE#1446 否定の否定による肯定 SAMWYN
★内容
 ども、MOMOCHAさん(^^)。大会は終わってしまったので、一応「BD
>」ヘッダで書きますね(^^;。

 と言うことは、結局給湯室のシーンも誤解されていたように私には思われま
す(^^;。つまり、当時の大半のファンの方々は「押井監督は、うる星やつらは
ラムが望むゆえに永遠の夢世界である、とされた」と言うことですよね(^^;?

 ところがぎっちょん、このBD自身の中で何度も何度も「それは違う」と表
明されているのです。

 まず、第1。サバイバルシーンのラムは、自らがそう望むことで(おそらく
その気持ちを読んで実行した夢邪鬼でしょうが)、しのぶと竜之介をその夢世
界から追い出してしまっています。つまり、ここでのラムは永遠の夢世界を自
ら否定しています。
 ところが、前半とラストのキス(?)シーンでのラムはほぼ同じことを言っ
ています。これはすなわち、この「文化祭側のラム」は偽物、押井監督にとっ
ては「本当のラム」ではないのです。サバイバル側が偽物かも、という疑いも
また、そのキス(?)シーンで否定されています。
 あたるは永遠の夢世界から抜けて、ラムとキスしようとしました。ラムは何
のためらいもなく、それを受け入れようとします。つまり、ラムはあたるさえ
望むのならいつでも永遠の夢世界から抜け出す用意がすでに出来ているのです
。さらに、まわりに妨害されてキスをやめたあたる、永遠の夢世界へと戻って
しまったあたるにラムは激怒します。つまり、押井監督がBDで描かれたラム
は、永遠の夢世界など望んではいません。であるなら、もう100%、給湯室
でのラムのセリフは「嘘」になります。すなわち、押井監督はBDを通じて、
「うる星やつらはラムが望むゆえに永遠の夢世界である、と考えるのは完全な
読み違えだ」と断言なされているのです。

 では、「うる星やつらはあたるとラムのラブ・ストーリィ」でしょうか?
これは押井監督の元に来た手紙から考えて当時の大半のファンの主流的な読み
方であり、それを考慮してか、BDの中では直接的否定はされていません。し
かし、間接的否定はいくらでも見つけ出すことが出来ます。
 例えば、例のキス(?)シーンはメガネたちの邪魔で中断されました。これ
は逆に読めば、もしキスが実行されていれば、その時点で彼らの存在意義は消
滅してしまうと言うことです。これはサバイバルシーンでのしのぶと竜之介の
失踪についても言えることで、ラムがあたると結ばれるためには彼女らの存在
は「邪魔」なのです。つまり、うる星やつらを「あたるとラムのラブ・ストー
リィ」として捉えれば、どうしても「永遠の夢世界」を否定しなくてはなりま
せん。そこで、押井監督が打ち出された見方が「うる星やつらはあたるが望む
ゆえに永遠の夢世界である」とするものでした。

 これ以上は今はまだ思い熟さず、何を意味するのかよくわからなかったりし
ますが(^^;、最後にこのキス(?)シーンに対するけも先生の回答的場面がワ
イド版第12巻「宇宙からの侵略者」にあることを書いておきます(昭和60
年すなわち1985年ですから時期的に見ても、BDを意識して描かれたこと
は間違いないと思います(^^;)。

「ダーリンじゃないっちゃ…。ダーリンがこんな簡単にうちとキスしよーとす
るわけないっちゃ!!」

SAMWYN
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