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#2037/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (QEG72756) 95/ 2/ 6 23:15 ( 83) 感想>今年の迷惑は「豆」だった。 飛鳥 杏華 ★内容 どうもいろいろと忙しくて対応が遅れてしまいますが、今回の「らんま」は、ま た冷汗ものでした。(^_^;) 昨年の「邪悪と豆の字」に続く節分ネタですが、昨年は「鬼」が迷惑かけたのに 対して、今年、天道家の迷惑となったのは、「鬼」を追い払うのが役目の「豆」の 方でした。 毎度毎度、お約束のように言いますが、「鬼」にはやはり「うる星やつら」の記 号を見ることができます。内容的にも、かつて「うる星」で使ったネタのオンパレ ードのような感じさえします。私は、これは意識的なんじゃないかなと思います。 今回は、アンケートでも「鬼」で連想するものとして、「昔描いたまんがの、ラ ムという女の子」という答えが出てきていますね。 これは、たまたまアンケートのテーマがそうだったからにすぎないのかもしれま せんが…。(ここで、あえて「昔描いた」と言っているところが、何かさり気なく 「うる星」は自分にとってもう昔のマンガなんだということを強調しているように も思えます。) 話を戻しますが、その「鬼」に、また「鬼」に通じる心として「怒り」に対して 攻撃する鉄砲豆。(花らしきものを口と考えると、「口撃」という字もあてはまる かもしれません。) 「鬼」を「うる星」の記号だと考えると、「うる星」または それを支持する者やその怒り(批判)に対して攻撃を加えるものという記号が見え てきます。 また読者批判論になってしまいますが、これを作者からの直接攻撃と見ることも できます。が、どうも天道家が迷惑を被っている様子から見ると、作者にとっても 迷惑なものというように感じられます。 となると、それは「読者批判論」そのもの、あるいはそれを提示する考察者(当 然、私を含みます。)という見方ができてきます。 私は「うる星」ファンや批判者を直接攻撃したことはないつもりですが、「読者 批判論」の提示そのものが、間接的な攻撃になっていると指摘されるならば、それ は否定できないかもしれないとは思います。少なくとも、端からはそう見えても不 思議はないと思います。 その辺で冷汗ものだったりするわけですが、さらに恐ろしいのは、この鉄砲豆が かすみおねーさんに生ゴミとして捨てられてしまったことです。(^_^;)(他人から の預かりものにもかかわらず…。) 昨年の「邪悪な鬼」は、再び逃げだしても、そのまま放置されたのに対して、今 年の「鉄砲豆」は捨てられてしまった。(^_^;) つまり、「鬼」は放って置いても 大したことはないが、「豆」は捨てなければならないほど迷惑だったという見方も できてくるわけです。(^_^;) これだと、私はまったく救われないわけですが…。(しかも、私の好きなキャラ であるかすみおねーさんに捨てられたというところが何とも…。(^_^;)) 一方、「豆」の攻撃を1つのアイテム(手法や道具)として見ることもできます。 そういう「鬼」を攻撃するアイテムはもう捨てた。もう、死ぬほど豆をまいた(攻 撃した)から、もう豆まきはいいやという境地に達したという見方です。 この場合、攻撃者はけもさん自身と見ることもできるわけですが、最後の乱馬の 「まかれたんだけどね。」という台詞からすると、けもさんの代わりにこのアイテ ムを使って豆をまきまくった輩がいたから、もういいやということのようにも受け 取れます。 この「もういいや」という境地というのは、ビッグコミック・オリジナルに掲載 された「迷走家族F」の内容との兼ねあいもあって出てきたものです。「迷走家族 F」のラストの「最近、ストレスなくなって、笑ってばっかいたんじゃない?」と いう医者の台詞が、なんとなく最近のけもさんの状況を表したものなんじゃないか と思えたりしたものですから…。 だから、もう、あえて「鬼」を追い払う必要なんてない。過去のそういう技やア イテムは封印した、捨てたと言っているような流れを感じます。 これは、「公紋竜編」での海千拳・山千拳の封印。人魚シリーズ「最後の顔」で の2つの顔を使い分けていた母親が消えて、七生(子供)の背が伸びたということ の示す意味。「1orW」でのWから1への回帰。「道着編」で二元論の象徴とも 言うべき巴を型どった道着の帯が2つに割れたことなど、一連の流れとなって語ら れてきているように思えるのです。 もし、ストレスがなくなって、いい意味で「もういいや」という境地に達したの なら、それは喜ぶべきことだろうと思います。そうであって欲しいですね。(多分 に希望的観測ですが…。(^_^;)) 捨てられた「豆」が私でないことを祈ってます。 (笑) QEG72756 飛鳥 杏華 P.S.あの鉄砲豆。鳥のようでもあり、下から見ると亀のようでもありますね。