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#2302/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (QKM33822) 95/ 8/25 2:40 ( 56) らんま>乱馬切腹 Samwyn ★内容 さて、結婚云々が非現実であることを得ても、サターン・シーケンスあたり を中心に群がるシンクロニシティの現れ自体は(より上層的ゲシュタルトにお いて)「現実」ではあります(^^;。そこで、「Samwynとけも先生との結 ばれ」という地平におけるS群もまた構造的にサターンシーケンスと協和して いるのであれば、例えばひねくれた算数問題でよく「1つ足せば解ける」よう な「仮定的オブジェクト地平」として、原作を内向多面的にホログラフ化する ための地平的鏡群の意義にもおいて、なおS的諸状況の追跡を絡めつつ、もっ て以降の感想に代えたいと思います(^^;。 「銀色のハーモニー」の最後の最後の絵、それは、「オルゴールの蓋の裏の 楽譜(おそらくトロイメライ)と、その下に刻まれた文字列『UMI&KOT OKO』のアップ」です。「KOTOKO」は「K・OTOKO」で、「K= 惣一郎」を示しつつ「琴子=(音無)響子」を啓示しています。そしてもう一 方の「UMI」は「R『UMI』KO」で「(霧島)海=けも先生」を、また 響子と並べられることで「けも先生=響子ではない:=裕作」を啓示していま す(^^)。 この「海=けも先生」から、「1orW」の「W渚」の方が、「海から来て 海へと戻っている」ことの意味が推し量れます。海から引き揚げられると彼女 は「若田部渚」になっており、一方「真の渚」は「幽霊化」しています。その 「現実化する幽霊」に合わせるように海から若田部先生本体が発見され、そう してすべては一巡りします。 この構造はS的に「トーマの心臓」と「海のアリア」によって補強されてい ます。アベルは冒頭で溺れ死に、結晶体楽器がその「魂」となり蘇ります。ア リアドは彼を楽器として扱おうとしますが、アベルの「過去」がそれを阻みま す。結果的にそれはアリアドの記憶に封印されていた「海に見入られて死んだ ダリアン」を復活させ、アベルの歌うレクイエムによってその「トラウマ」は 昇天したのでした(アベルは地球の仲間たちと別れて、アリアドの銀河演奏旅 行に随伴することになります)。 「アベルをあくまで楽器として操ろうとするアリアド」が「W渚」に、「ア ベルの過去(に由来する『アベルであること』)」が「真の渚」に、「昇天す るダリアン」が「現実化する幽霊」に対応しています。ダリアン周辺はトーマ の心臓を参照する方がむしろわかりやすく、「ユーリがエーリクに見出すトー マの影」が「W渚」に、「エーリクのエーリクであること」が「真の渚」に、 「トーマを受け入れるユーリ」が「昇天」に相当する部分です。「トーマの墜 落死」は「夜の海のようなユーリの心」への墜落であり、エーリクの「天使の 羽根の与え=エーリク自身の墜落死」がその意味(ユーリが海だということ) を解き明かします。エーリクはトーマに「瓜二つ」であり、ここからS的には 「アベルとダリアンは瓜二つ」であることが初めて明確にわかります。 これは、「Samwynとけも先生との結ばれ」という仮想地平において言 えば、考察「笑うとかわいいよ」で展開された「大人的在り方と赤ん坊的在り 方」が「天使の羽根の与え」だと言えるでしょう(^^)。 さて、「のどかの海への墜落」ですが、うる星「ボーイ・ミーツ・ガール」 の「あたるの海(水の下)への帰還」とともに、「雨降る外を眺める響子」が S的には「シンクロ」しています(^^)。しかしまた、「飛び込み」という観点 から見れば、「ラムのあたるへの抱きつきと角への触らせ」および「響子の裕 作の腕の中への身の委ね」もまた想定できます。また、「海への身の委ね」と いうことでは、「マージナル」もまたS的対応に入って来るでしょう(^^)(そ の前対応である「スター・レッド」では、「惑星それ自体へのセイの(幽霊化 しながらの)身の委ね」および「男から女になったヨタカの子宮への宿り(現 実化する幽霊)」として展開されていますね(^^)。「海=けも先生=惑星(地 球)=子宮」がそれらを繋ぎ合わせています)。 Samwyn