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投稿日時:1997/ 6/20 0:33 投稿者ID:QKM33822
#2670/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (QKM33822)  97/ 6/20   0:33  ( 90)
犬夜叉>雷獣兄弟  Samwyn
★内容
 今回は、どうやらほとんどS的呼応が見られません(^^;(おそらく、観測の
ゲシュタルト面の死角に入ったか、あるいは異なる前提共同体上で展開されて
いるのでしょう(^^;)。せいぜい、ラストのアナーキー女が「無女」あるいは
「能面に首を取られた女(あるいは能面自体)」から「=女としてのけも先生
>女らんま」の意味になり、「飛天=(過去の)男乱馬」が補強されているぐ
らいでしょうか(^^;。そこで、残りは枝葉的なことについてまとめて改めて検
討しておきたいと思います(^^;。

 まず最大の問題は、前回の感想で「響子の精神構造」がおおよそ明らかにさ
れたこと。この時、「響子=乱馬=竜之介」のラインが久しぶりに浮上して来
ます(^^)。
 「響子・惣一郎・父」の関係は、Samwynでは「Samwyn・祖父・
父」として得られ、「響子と父との不和」をはじき出しています。これが「響
子・裕作・父」へと移行して、「響子と父との和解」が得られたのでした。こ
れは「三鷹の退場」に続いて生じているわけで、「三鷹=理想化された惣一郎
(父)」とすれば、「理想の父から現実の父へ」の移行と同義です。Samw
ynでは印象その他からこれ(響子・三鷹・裕作)は「Samwyn・兄N・
兄Y」になります(しかし、面白いことに「兄YがSamwynの何かを壊す
>Samwynが兄Yを避けるようになる」という構図がS的に何度か、そし
て何より今現在「兄Y>けも先生」の形で繰り返されています(^^;)。つまり
これは「兄N敬慕から兄Y敬慕へ」の原型を持ち、だとすれば前回の読みは間
違えていたことになります(^^;。すなわち、「裕作・響子の父」は、「現実の
父」の像で共和することで「同一性」を本質とし、「単一性から多様性へ」と
いう解釈を受け入れません(^^;(裕作の方は「多様性への寛容」へと確実に動
いています)。ようするにこれは「眠り姫の目覚め」です。
 あかねが乱馬に反発していたのは「理想の男像にほど遠い」からで、その他
もろもろを踏まえればやはり「響子=らんま」ではなく「響子=あかね」がよ
り妥当な線でしょう。ラムの場合はこれほどはっきりはしませんが、しかしそ
れはうる星自体に問題があることが、「竜之介・渚」と「ルパ・カルラ」それ
に「因幡くん・しのぶ」の3組のカップルで補強されねばならなかった点でほ
ぼ明らかです。「真吾」が縦断するキーパーソンで、まず「ラムを導出する偽
あたる(一見あたるで実はラム)」で、その「竜之介羽交い締め」を前後上下
逆にすれば「渚」を導出し(上下逆は「竜之介=あたる・真吾=ラム」への移
行、前後入れ替えは竜之介に合わせて男女入れ替えを示す。つまり、渚は「男
ラム」)、「渚>シ・ン・告」をヒントに「吾」を「告」(「五>午」をON
して)にすれば「告」は「述べる」意味もあるので「真告>しのぶ」。カルラ
において、真吾の「一見あたるで実はラム」が大規模に繰り返され、ここでは
また「あたるの角=因幡くんのウサギ服」として「ラム=しのぶ」も統合され
ています(しのぶこそが「白ウサギの本体」であることは既に書いた通り)。
以上から、やはり「響子=あかね=ラム=Samwyn」がもっとも妥当なラ
インとして残ります(^^)(ちなみに、その「最終決戦」はすべて「引き分け」
あるいは「両者痛み分け」で、すべて「あたる側が負けを認めることでラム側
が降伏する」という構図になっています、あたるにして見れば「名を捨てて実
を取る」結果であり、ラムにして見れば「身を委ねて思いを満たす」結果を得
ています。言い替えれば、前者は物質的に満たされ、後者は精神的に満たされ
ます)。

 「因果律」は「移動の定義」であり、その「計算可能性」は「速度への実在
的抽象化」によって生じます。「移動」とは「相互関係の変化」であり、「時
空間の歪み」であり、ゆえに「速度」とは「歪みの大きさ」です。およそすべ
ての物体の移動は、その保持する位置エネルギーの部分的解放であり、すなわ
ちどんな移動も「自由落下」に抽象化できます。
 「光」は「位置エネルギーそれ自体」であり、「純粋速度の大きさの歪み」
すなわち「空間を平面、時間を垂直にとっての空間の折り重ね」あるいは「純
粋時間」です。従って、「位置エネルギー」は「圧縮された時間」であり、運
動はその「時間の展開」です。衝突による減速は「時間の空間化」を発生させ
るのであり、これが「量子的振る舞い」の原理です。
 物体内部における本質的振動は、原子間におけるこの「反復的量子運動」で
あり、外部からの位置エネルギーがこの運動間に割り込むことで、その物体の
「同一性」は破壊されます。

 さて、以上は科学的運動の考察ですが、Samwynにおいて問題なのは非
科学的運動すなわち「シンクロニシティ的運動」の方です。ゲシュタルトの一
般的観測面は「光の自由落下」の系と見なせますが、シンクロニシティ的現象
は異なる観測面によるものと推定されます。
 「時間の空間化」は、由来を一にするあい離れた2つの量子の値決定が同時
に生じることで、「既存時空間の(微細な)ゲシュタルト変容」の構造であろ
うと見なせます。すなわち、「空間のフラクタル密度(時間濃度)の変容」で
あり、より具体的には「反復的量子運動の基礎リズムの変化」です。
 従って、シンクロニシティ的運動は、意志的に「空間の時間化」を引き起こ
せばよいのであり、これは反復的量子運動の「間の距離」を操作する(引き伸
ばす)ことで容易に引き起こせます。これを行うには、間に「重力場」を設定
すればよろしい。これは「共鳴」によって引き起こせますが、このためにはさ
らに「重力波形」という概念が必要になります。

 物体の空間的有り様の多様さは、「時間の空間化のリズムパターンの相違」
として捉えることが出来ます(空間的差異は空間化の差異に等しい)。すなわ
ち、万物は各々に応じた「重力波形」という「音色」を持っています。この波
形を精神内で記号的に模倣し共鳴を引き起こせば、以降その模倣が維持されて
いる間、物体と精神との間に相互作用が持続します。ようするに、物体さらに
は時空間そのものを意のままに操れる、と言うことです(しかし、これは一種
のフィードバックであり、急速に増大するハウリングで精神が破壊されてしま
う危険をうまく回避できれば、の話です。すべての魔法あるいは密教における
術式や諸注意は、まさにこのためにあると言えるでしょう)。

 かくして、Samwynを巡るS的現象を引き起こす「意志」の正体を見極
めるための基礎理論が得られました(^^)。でも、さすがに疲れたので、この続
きはまた今度(^^;。

Samwyn
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