SIG るーみっくわーるど SIG るーみっくわーるど」は、漫画家 高橋留美子先生(るーみっくわーるど)の作品が好きな仲間が集まっているグループです。 るーみっく好きなメンバー間コミュニケーションのためのチャットや掲示板の提供、るーみっく系イラスト・小説・リンク集の公開などを行っています。 オフ会も不定期に開催されています。1992年6月にPC-VAN上で誕生した歴史あるグループです。
ホーム | About | 新着・お知らせ | フォーラム | ライブラリ | チャット公開ログ | メンバー紹介 | リンク | Copyright
投稿日時:1993/ 8/28 0:24 投稿者ID:QEG72756
#1100/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (QEG72756)  93/ 8/28   0:24  ( 78)
感想>終末近し、らんま1/2?   飛鳥 杏華
★内容

 久々、#1復帰の飛鳥です。どうも…。

 さて、やられたって感じですね。珊璞×沐絲に続いて右京×良牙。これが、期間
が開いての単発なら、どうということもないんでしょうが、ほとんど連続して描か
れたという点からみて、キャラ整理が始まったと見ていいでしょう。

 実際、もう終ってもいいところまで来ているんですよね。私個人としては、もう
すでにジャコウ王朝編で完結していると思ってます。それ以降は「らんま1/2R」
(意味不明)です。(笑)

 物語の出発点である天道家の風呂場で、あかねが乱馬に抱きついたことで、「う
る☆」が鬼ごっこに始まって鬼ごっこに終ったように、「めぞん」が一刻館に始ま
って一刻館に終ったように、乱馬も天道家の風呂場に始まって天道家の風呂場で幕
を閉じたと考えられます。

 ただ、あのシーンでは、完結としては不完全でした。あかねは、しっかりと乱馬
に抱きついて自分の気持ちを表したけれど、乱馬はただボーッとしたまま、その両
手もぶら〜んとしたままでした。

 でも、ここで乱馬がしっかりとあかねを抱きしめたら、あとエピーローグをつけ
て完結という運びになったとしてもおかしくはなかったと思います。実際、けもさ
んは、一旦はここで乱馬を終わらせようと考えていたんじゃないかと感じるんです
よ。でも、思いなおした。まだ、やらなければならないことがあるから…。

 ちょうど、これと時を同じくして描かれたオリジナルの読み切り、「百年の恋」
の冒頭で、おばあちゃんが一旦死んで、すぐに生き返ったというくだりは、この辺
の裏事情を象徴するものなんじゃないかと思うのです。

 この「百年の恋」が、一旦「おばあちゃんの堪忍袋」というタイトルで予告が出
ていいながら、恐らく、まったくの内容変更になって登場したというところに、な
おさら意味深いものを感じます。

 ここで、生き返ったおばあちゃんは、不思議な能力で転落しそうになった若者を
救いました。これをするために生き返ってきたんだ。あんな力を持って…。これも
意味深でしたね。ジャコウ王朝編の次に来たのが、ひな子先生編(対セーラームー
ン編)ですから…。もっとも皮肉な解釈をすれば、(セーラームーンに)転落しか
けている若者を救うために、やっておかなければならないことがあったから、再び
ペンを取って「らんま」を続けたってところでしょうか…。

 別に、セーラームーンに走るのが悪いことではないと思いますが、本来、少年漫
画の読者層である若い男性ファンが、セーラームーンの登場以降、一気に少女漫画
に走ってしまったという現状に、少年漫画界全体に対する危機感みたいなものを感
じたのかもしれません。

 それは当然、少年漫画でメシを食っている自分にとっても他人事ではないわけで、
言い替えれば、転落しそうな少年漫画界を救うために、再び「らんま」を続ける決
心をしたというところでしょうか。まあ、乱馬の性格に現れているように、人一倍
「負けたくない」という気持ちの強い人のようですから、そんなきれい事じゃない
かもしれませんが…。(^_^;)

 とにかく、そんなわけで、ひな子先生編でその辺の警鐘を発して、やるべきこと
をやった上で、最後のまとめに取りかかったというところでしょうか。

 続く真之介編は、あの風呂場で不完全に終った乱馬の側の気持ちを表させるため
に用意されたフォロー編と考えられます。結局、乱馬は自分からあかねの手を握る
ことはできなかったけれど、手を握りたいと心から思ったのは確かで、それが読者
に示されれば、二人の関係は決着がついたと言っていいのだと思います。

 そして、たて続けにひな子×早雲(笑)、珊璞×沐絲、右京×良牙という展開が
出てきた。もちろん、これだけをもって決着とはいかないと思うのですが、もはや
キャラ整理の段階、あるいは、その前フリに入ったと見ていいでしょう。

 途中に入った「夏彦」さんの話は、また夏コミをにらんた同人批判(今回のは批
判というほどのものでもなかったが)ネタでしょう。夏、海、悪趣味、歪んだ美学
…。恐らく、あのお嬢さんの名前は「ハルミ」さんとでも言うんでしょう。(笑)

 褒めてもらえないと成仏できない…。つまり、「最後に褒めてもらえないと終る
に終れないよ」という気持ちが語られていたように思います。

 まだ、最後に乱馬たちの変身体質がどうなるのか、大きな山が残されていますが、
確実に終末に向かって動きだしたと言えるでしょう。もし、「らんま」が続くとし
たら、けもさんに、また何か思い残すことができたときではないしょうか。

 だからって、褒めるのやめようってのはナシですよ。(笑)


                    QEG72756   飛鳥 杏華
前の投稿:#1099 感想>一刻館の思いで 〜或る愛の物語〜   宮武
この投稿:#1100 感想>終末近し、らんま1/2?   飛鳥 杏華
次の投稿:#1102 感想>今週のらんま読みました [武](23L)

フォーラム過去ログ一覧へ戻る

Copyright © 1993-2005. SIG るーみっくわーるど
このページにある投稿文章は、各投稿者に著作権があります。
このサイトで公開されている全ての文章・画像などを許可なく転載することを禁じます。