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#1111/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (QKM33822) 93/ 8/31 21:14 ( 56) 雑感>RE:1100 終わりと始まり SAMWYN ★内容 飛鳥 杏華さんの「らんま終了近し」の意見に対するRESです。 ジャコウ王朝編が風呂場のシーンで終わっていること、けも先生がうる星や つらやめぞん一刻の流れを意識していたことは間違いないでしょう。しかしそ こでは終わらなかった。のどかと乱馬の問題、乱馬女性化問題(何度も言うよ うですが、「恋の釣り竿」における乱馬の女性的愛情表現、これは格闘チアガ ール編より前には見られなかった新しい傾向です)が始まったばかりなので、 進行的にはジャコウ王朝編で終わるのはあまりに早すぎます(現に、このほん んの数か月前、アニメ終了に対するコメントではけも先生は「まだまだ続く」 とおっしゃっていました。あと数か月で終わるような言い方には私は思えませ ん)。にもかかわらず、必ず読者がらんま終了を意識するような風呂場のシー ンをここに持ってきたこと。私はこれは、「男らしい乱馬×女らしいあかね」 の終了を意味しているものと見ます。そうであればこそ、乱馬はあかねを抱き しめることができなかったのです。この意味では飛鳥 杏華さんの『それ以降 は「らんま1/2R」』とする見方はまさに的を得たものと言えるでしょう。 ひな子を対セーラームーンとする意見には私は反対です。コミックス第25 巻の表紙裏表紙折り返しを見て気づいたのですが、ひな子はどうも乱馬と同類 のキャラと思われます(子供/大人の対比、呪泉郷ではないけど変身する体質 等、乱馬の代わりに主人公になってもおかしくないキャラです)。先の私の考 察、「ジャコウ王朝編のらんま」で私は初めてハーブが過去の乱馬であること に気づきました。その結果、ジャコウ王朝編は乱馬が過去の自分を乗り越えて 成長する話だとわかりました(どこへ? 乱馬女性化問題、最後に乱馬があか ねを抱きしめられなかったことから見て、「男としてあるべき自分」へではな く、「女としてあるべき自分」へ、であろうと推測できます)。だとすれば、 ひな子はその乱馬と相通じる特徴から見て未来の乱馬を示す分身なのではない か、と推測できます。 続く真之介編は、私はこれは、乱馬が女性化してもあかねとの関係は維持さ れること、むしろ、乱馬が女性化することで今まで以上にあかねを愛すること ができることを示す話と見ます(すなわち、格闘チアガールの頃から見られた 乱馬のあかねに対する態度の変化を裏付ける、決定づけるものです。乱馬が男 の方にも気を使うようになったことは、どう考えても乱馬×あかねを阻害する 要因です。なお、ここであかね×乱馬の関係を「絆」とし「愛」としていない ことに私は注目します。続くひな子×早雲編で「家族の絆」という言葉が出て くることから見て、これが今後の2人の関係を示すキーワードになるものと私 は推測します)。 この後立て続けに出るひな子×早雲、ムース×シャンプー、九能×らんま、 右京×良牙は確かにキャラ整理の段階と言えます。しかし私はこれらを「男」 乱馬周辺キャラの整理と見ました。乱馬が男から女になるのはやはり跳躍的な 変化なわけで、ここで今1度各キャラの関係を整理し直したようです。しょっ ぱながひな子×早雲であるのはこれらが本当の意味でのキャラ整理ではないこ とを示すものでしょう。続くムース×シャンプー、九能×らんまでは各々のカ ップルが前以上に親しくなっています(ムースとのデートを承諾するシャンプ ー、事件が解決してもなぜか九能といっしょにいるらんま、ちなみにあかねは 後ろでのほほんとスイカを食ってますね)。そして右京×良牙はむしろ前以上 に険悪な関係になってしまっています。これらがキャラ整理であるのなら九能 ×らんまは疎遠になり右京×良牙は親しくなるはずです。しかしそれは逆にな りました。結局、これらが示しているのは乱馬が女より男に愛情を示し始めて いることではないでしょうか(言い切るのは早計ですが、ひな子×早雲編のラ ストで亡き妻を偲ぶ早雲にらんまがポッとなっているように見えること、ある いはひな子とらんまがまったく同じように早雲を見つめていることから、それ は十分に考えられることと思われます)。 SAMWYN