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投稿日時:1993/10/ 4 23:22 投稿者ID:QEG72756
#1173/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (QEG72756)  93/10/ 4  23:22  ( 58)
雑感>うる星末期にらんまの構想?   飛鳥 杏華
★内容

 ここんとこ、なかなか暇がとれず、RESも遅れがちで済みません。(^_^;)

☆SAMWYNさん

 なるほど、「電飾の魔境シリーズ」の冒頭のおさげのラムにらんまを見ましたか。
実際、「らんま」の構想がいつ頃から練られていたのかは、わかりません。ごく、
普通に考えるならば、連載のブランク期間中ということになるでしょうが、必ずし
もそうとはかぎりませんからね。

 別のものを描きたくなったから「うる☆」を終らせたとすれば、その末期に構想
が練られていてもおかしくはありません。

 しかし、私としては、この時期から次回作の実験が行われていたとは思えないん
ですよ。ラムの等身や顔の輪郭も、それほど大きく変化しているようには見えない
んです。(注意深さが足りないんだろうか?)

 私が見るかぎりでは、けもさんの絵が本格的に変わってきたのは、良牙登場の頃
からです。完全にかわいいらんまちゃんになるのは、格闘新体操編からですね。こ
のあたりから、等身が下がり、絵が全体的に丸っこく子供っぽくなってきています。

 これは、けもさん自身が、「らんま」を子供の読める楽しい漫画にしたかったか
らだと語っていますから、その辺が絵ににじみ出てきたためだと言えるでしょう。

 さて、けもさんが「うる☆」を終わらせようと決めたのが1年くらい前だという
話は、私がよく考察で引用するロングインタビューに書かれていたことなんですが、
この辺の記述も、「そろそろかなぁ」といった表現になっていて、明確に描きたい
ものができたからとは書いてないんですよ。

 確かに、いま振り返ってみると、結構意味深に思えるものもありますね。例えば、
「電飾の魔境シリーズ」のすぐあとに登場したおさげの女・星屑カンナが、最後、
空手家になってしまったとか…。結構「らんま」の構想を練る上でのヒントは、こ
の辺にころがっていたように思います。

 その中でも、私が一番感じているのは、竜之介と渚の関係なんですよ。特に、渚
です。渚は、普段はほとんど女ですが、時折、男としての顔をのぞかせることがあ
ります。このときの表情や雰囲気に、ふと乱馬を感じることがあるんですが、これ
は、私だけなんでしょうか?

 竜之介と渚は、言ってみれば「男みたいな女の子」と「女みたいな男の子」の関
係なんですよね。初期のあかねと乱馬も、これに似た設定だったと言えると思いま
す。まあ、あくまで、あかねは「男まさりの女の子」で、乱馬は「女になっちゃう
男の子」ですけど…。(笑)

 まあ、こうしたものがヒントになったという見方はあると思うんですが、実験を
していたとは思えないんですよね。何の根拠もありませんが…。もし、私だったら、
先に手の内を見せてしまうようなことはしないと思うんです。まして、いままでと
は違うものを描こうとしているのだとしたら、なおさらだと思います。変わったと
いう印象が薄れてしまいますからね。

 うまく言い表せないんですが、けもさん自身の作家としての成長が、けもさんの
作風を変えつつあった。ちょうどそんな時期にさしかかっていたんじゃないでしょ
うか? それを、けもさん自身も感じて、「そろそろかなぁ」と思ったんじゃない
でしょうか? 「うる☆」的作風から「らんま」的作風への移行が、ちょうど始ま
ったのがこの時期だったのかもしれません。


                    QEG72756   飛鳥 杏華
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