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投稿日時:1993/11/23 0:26 投稿者ID:QEG72756
#1222/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (QEG72756)  93/11/23   0:26  ( 73)
感想>らんま300回記念…。   飛鳥 杏華
★内容

 何か、感想もまともに書いている時間がなくなって、そうこうしているうちに、
「らんま」も300回を迎えましたね。ついこのあいだ250回を過ぎたばかりだ
と思っていたんですが、早いもんですね。まあ、1年で52週あるわけですから、
約1年で50回行ってしまうわけで、当然といえば当然なんですけど…。(^_^;)

 で、その作品はというと…。1話完結ものは予測していたんですが、300回記
念ということで、どハデな作品を期待していた人にはやや拍子抜けだったかもしれ
ません。が、私としてはこれまた意味深な展開で楽しませてもらいましたよ。

 まあ、あれで八宝斉退場ということにはならないんじゃないか(そんななまやさ
しい奴じゃない)と思うんですが、これで退場だとすると乱馬にとって厄介なキャ
ラが1人整理されたかたちになり、完結へ向けてまた1歩進んだと見ることができ
るでしょう。

 もっとも、薬の効果ですから、効きめが切れて戻っているという理由づけは充分
できるわけで、多分これで退場はないと思います。

 それよりも意味深だったのは、冒頭の乱馬の夢ですね。八宝斉というキャラの意
味するところは、2つあると考えています。1つは、諸星あたる及び「うる星やつ
ら」を支持し「らんま」を一方的に批判する輩を意味するもの。もう1つは、H同
人誌等を買いあさる輩です。(いずれも同人に関係ある。)

 前者については、以前、コウ一郎さんも書いてましたが、

1.手当り次第に女の子に抱きつくところなどの外面。
2.登場時、復活というかたちで現れ、いきなり雷(電撃)に打たれて失神し、す
  ぐまた蘇った(コキブリのような生命力・回復力)というあたりの意味すると
  ころ。
3.乱馬を「未熟者」言い、(「うる星やつら」の)後継者として鍛えてみるかと
  言っている部分の意味するところ。

などから諸星あたるの化身であると判断できます。そして、特に3の意味から、そ
の背後にいる「うる星」を支持し、「らんま」を未熟者と批判する者たちの存在も
みてとることができます。

 しかし、あたるは本質的に中味にしか興味がなく、下着やブルマーを集めたりは
しません。この部分を意味するのが後者だと考えます。つまり、ここで描かれてい
る下着やブルマーは暗にH同人誌等を意味するものであり、それに群がる輩も本家
「らんま」のイメージを歪めるものとして嫌悪の対象となっていたものでしょう。

 そういう意味で、八宝斉は乱馬(けもさん)にとって目の上のタンコブともいう
べき厄介な存在であったわけです。その八宝斉が去る夢…。これは、これまでの
「らんま」において、何度となく批判同人等との戦いが暗に繰り返されてきたこと
(推測)を考えると、非常に意味深ですね。

 しかも、この八宝斉を迎えにきたのがバニーガールであるところが最高に意味深
です。すなわち、

 バニー → うさぎ → セーラームーン

という図式です。いままで、けもさんにとって厄介な存在だった批判同人たちやH
同人誌買いあさり軍団は、そろってセーラームーンに行ってしまった。それを見て、
「おお、(あんたらはいらんから、とっとと行ってくれて)うれしいぞ。」と言っ
ているようにも見えます。ちょっと過激ですがね。(^_^;)

 しかし、この八宝斉に乱馬が無理やり涙を飲ませるシーンなどを考えると、その
くらいの激しいこと書いてるのかなとも思えます。「このまま行かれたんじゃ後味
悪い(腹の虫がおさまらない)から、去る前に、これまで私が流してきた涙を身を
もって味わって行け!」ってね。(笑)

 そう考えると、これで八宝斉退場というのもありえないことではないなとも思え
るんですが、希望としてはこんなかたちで終って欲しくないですね。八宝斉には、
最後まで暴れまわって乱馬を困らせて欲しい。こういう読み方をしていながら、こ
んなことを言うなんて、けもさんには申し訳ないけど…。(笑)

 しかし、一見1話完結の小品に見える作品にも、実にいろんな意味が込められて
いるようで、「らんま」は面白い! もしかしたら、ただの大風呂敷だけなのかも
しれないけど、私にはそうは思えません。「らんま」を続けるにしろ、終らせるに
しろ、常に次が楽しみです。今度は何をやらかしてくれるのか…。


                    QEG72756   飛鳥 杏華
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