#1386/3141　るーみっく☆わーるど
★タイトル (CHM88424)  94/ 1/26   1:33  ( 54)
ＢＤ大会＞RE#1383 RE*2_2*2_2:話題のキス（？）シーン　　NIFTY
★内容
【NIFTY-Serveより転載３７】
>- FANPLN  MES( 4):るーみっくわーるど(8)高橋留美子の部屋          -
>00251/00252 GBF02453  Ａ＆Ｌ          RE:RE^2:ＢＤ大会＞話題のキス（？）シーン
>( 4)   94/01/26 00:37  00245へのコメント

　取り敢えず、終了日程が差し迫ってきているので簡単ですが、私の考えを書きま
す。

　正直言って私はこのキスシーンは、ある種ファンを別け隔てる程の意味を見出せ
ません。
　と言うのも私は既にこのシーンは、作品の主題（もしくは主張）が完結した後で、
作品を終わらせる為の手段と感じるからです。
　私はＢＤは、「責任とってね」と言った時点で「うる星」として、ほぼ言いたい
事は言い尽くしたのではないかと思います。
　その後は映画という一つの作品としていかにうまくまとめるか、そういう手段と
しての展開ではないかと思います。
　あたるがラムの名を呼んだのもある意味では、うる星という世界が成立する為の
必要十分条件だと思います。
　誰もがそうだと思っている事、あたりまえの事ではないかと思います。
　以前L.WEDDING.さんの書き込みに有ったように、あたるがラムの名前を思い出せ
ないという夢を削除したのは、このシーンの意味合いをやわらげる為でなかったの
か？、さり気なさの演出ではないのか？、そんな風にも感じています。
　確かに最後の教室でのシーンは、今でも鮮明に覚えています。
　ただ、それは印象としてであり、それらからなんら新しい発見も進展も見出せま
せん。
　このシーンが仮にうる星に必要なシーンではないとしても、後に押井監督自身が
インタビューで、このシーンは本当なら前半の給湯室並みの書き込みが必要であっ
た、とおっしゃっているように作品を完結する為には外すことのできない重要なシー
ンだと思います。
　また、最後の去り際の夢邪気の台詞は、押井さん自身の本心ではないかと思いま
す。(^_^;)
　元々この映画自体が、押井さんがうる星に対する決着として創った訳ですから。
　ところで、「責任とってね」を最後の主張だとすると、やはりこの言葉の意味に
ついても触れる必要があるでしょう。
　けれども私自身、この言葉の意味と言うのを納得した形で結論付けられていませ
ん。
　ただ漠然と思っているのは、この言葉はラムの最後の切り札ではないかと思いま
す。
　本気でこの言葉を使った場合、あたるとラムの関係が現状維持し続ける事はまま
ならないでしょう。
　ラムの問いに対して、あたるはなんらかの答えを示さなければならないはずです。
　それがどのような答えだとしても、二人の関係は今のままてはないはずです。
　詰まる所、押井監督がうる星の主題とした、「好きな女を好きでいる為にその女
から自由でいたい」という関係を崩さなければならない。
　それが、押井監督が最後の決着として示した事ではなかったかと思います。
　あたるの答えは必要無いのです。
　現状を打開したという事実が押井うる星の終焉を示すのではないかと思います。

　最後に鳴った鐘とその前にラムを起こした鐘は同じもの。一足早く卒業した押井
監督は外からその音を聞き、残されたあたる達やファンは教室で鐘を聞く。そんな
気がしてなりません。
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