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#1458/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (XGM38132) 94/ 2/14 3:48 (106) 感想>めぞん一刻TV53〜56話について by阿修羅 ★内容 今日見ました、14巻。さぁて、感想を書こう。感想を書くといっそう深く味わえる 。 《読む前に》 大げさな事言ってるところは、「大げさだな」と思って読んで下さい。自分でも大げ さな気がするところが結構ありますから。特に作画監督の事は、しっかり全話に渡って チェックして言ってる訳ではありませんので。 《53話について》 54話にも関連するんですが、ポラロイドを撮るまでの経過や撮った後が原作と少し 違ってる。ひっくり返ってるんですか。これは原作のままでいいと思うんですが。なに しに変えたんだろう。かえって不自然になってます。(TV版の、あれだけの理由で八 神が五代に抱きつく、ってのはちょっと無理がある)。それと、八神の文武両道、を強 調してますね。まあ、はっきり描くか暗黙の了解か、ですね。ここではさほど問題ない 。 響子の回想シーンが一つ省かれてます。これは良くない。 それと、響子がすました感じがしました。原作にある女性らしいやきもちとか、そう いうのが抜けている。前に嫉妬する姿が少ないって書きましたが、TV版では原作より 大人の響子を強めているんですね。これは好みによって賛否色々ですね。僕はどっちも それぞれにいいと思ってます。ただ、言動と表情がかみ合ってない部分もあるのが、こ れはちょっと、と思いました。例えば 響子:「その後八神さんとはどうなってるんですか?」 五代:「ど、どうしてそんなこと。」 中 略 五代:「年上の女性にしか興味無いんです!」 のシーン。響子の、言ってることと表情があってません。わざと笑ってるにしては素直 な笑みでした。 ま、あとは文句無いですね(結構文句ばっか言ったが)。勝気で強気な八神、は描き やすいですし。 中島敦子さんの作画監督、ですね。TV「めぞん一刻」ではこの人の回はコンスタン トにいい(上手い、画が原作に忠実、綺麗、etc...)ようですね。 《54話について》 八神さん、キスしようとするんですか、いきなり・・・、こーれは・・・、彼女の性 格をより過激に強気に設定したんですねぇ。まあ、なんと言うか、今の高校生もっと大 人(生意気)です。女子校の高校生はどうか知りませんが。 文武両道で一途な乙女。僕の行ってる学校には、他の学校みたいに、化粧してきたり 、男がどうのこうのと卑猥ない話をしたりする変に早熟た女の子はいなくて(逆にちょ っとすました感じですが)、まあ素直な人が多いんですが、それでも、八神のような娘 は、普通いませんね。 響子や五代、こずえもそうですが、本当に純情な人が多いですね、「めぞん一刻」の 登場人物は。原作者の性格が出てるのか、それとも反作用か…、どうなんだろう。 《55話について》 まず、作画がひどい。ぱっと見て思った。ちょっとひどすぎる。特に人の表情が。は っきり言って、「へたっ!」と言いたいくらい。背景はいいんですけどね。逆に中島敦 子さんが作画監督をしている回は、ほとんどTV「めぞん一刻」中最高レベルですね。 と言うことはアニメーションの世界でも最高水準ですし。 まあ、しょうがない。作画には目をつむって、雰囲気から感想を書きましょう。 これもほとんど原作通りですが、八神が響子の部屋に泊まった夜、原作では響子が八 神に「五代さんは私の事が好きなんです」とすごい事を言いますが、TVでは八神が言 うんですね。ここでも響子がやや理想化されてます。ここの所は、僕はこっちの方がい いと思います。でもああいうきつい場面も悪くはないですけどね。 響子さん、さすがにほうきは折りませんでしたね。まあ普通は折れませんからね(で も僕は折って欲しかった(笑))。 《56話について》 ついでにこの話も作画について言いましょう。まず、音無竜之介さんが作画監督をい ている回は、この回も含めて、特徴のある画(え)になってます。妙にさっぱりしてて 、原作の絵と少し違います。55話みたいに下手ではないですが、この回は特に、僕の 好みの画ではない。(ホントに、下手ではないんですが…) 各シーンの内容自体はほとんど原作そのままですね。ただ、49話以降くらいから、 五代と響子の結婚までの時間を短くするために、かなり原作より時間に対するエピソー ドの密度が高くなって来るので、ここでいきなり明日菜が登場してきますが。 八神が川辺で思い詰める姿が、印象的でした。原作にはなかったですからね。 後半、三鷹が響子を問いつめるシーンで、一の瀬のおばさんの「管理人さんも相当ち ゃらんぽらんな性格してるねー」というコメントがありません。無言で困った顔してま す。原作を知ってる人とか、よっぽどじっくり見た人ならあれでもよく判りますが、普 通にTV版だけ見た人には、ちょっと判らなかったかも知れませんね。アニメーション として映像化するにあたっての演出としては、あの方が自然ですけどね。第三者的描写 (情景や表情のみで人物の心を表現する方法、のつもりで使ってます。情景描写、と言 うのかな? 正式な言い方があると思うけど、知らない)に徹するか、一人称の描写を 適宜使うか、と言う問題ですね。 第三者的描写はアニメーションだからこそ出来る高等技巧ですが、そうですね、ぼく はこの方が好きです。解らなかったら何度でも見直せばいいんですし。但し、原作「め ぞん」ではこれが結構多用されてる。あと、僕が知っている限りでは、聖 悠紀原作の 「超人ロック」、これはコミックですが、作中ほとんど第三者的描写です。ちょっと参 考までに(宣伝かも知れん(笑))。 それから、ラストから少し前の三鷹の犬嫌いギャグ、TV版では珍しく、原作に並に ボケかましてくれました。 《後記》 うーん、なんかTV版と原作の比較ばっかりになってしまいました。これからTV版 の感想は、原作と比較せずに、一つの作品に対するもの、として書いて行きたいと思い ます。比較するときりがありませんからね。もしかしたら「めぞん一刻TV53〜56 話について2」がボードにアップされるかも知れませんが、「まったくしつこい奴だ」 と思わずに読んでやって下さい。(書かないかもしれんし。) 94/2/12 by 今回は感想のレベルが低い、阿修羅でした 94/2/14訂正 気になってたところを修正しました。誤解を生むような表現、誤データがありました ので。