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投稿日時:1994/ 5/25 16:34 投稿者ID:YUD09175
#1645/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (YUD09175)  94/ 5/25  16:34  ( 83)
考察>200回記念について      マッシャ・アッキーニ
★内容

 『うしおととら』と『今日から俺は!!』が連載200回W突破記念だそうです
ね。めでたいことです。サンデーの長期連載作品は、こうした区切りでは概ね大
きな扱いを受けることになっているようです(もっとも、当該時期の編集方針に
もよるでしょうが)。
 ところで、『らんま1/2』の第200回を覚えていますか?

 たいていの方はすぐには思い出せないでしょう。というのも、答から先に言っ
てしまうと、それは『恋の紙人形』(1991年46号)で、「祝200回」と銘うっ
ていないどころかカラーですらないからです(あっ、洒落になってる)。
 参考までに、第250、300回は巻頭カラーや記念特集でそれなりにアピー
ルされました。第100回はつばさの話で、特に変わったところはありませんで
した。

 これは一体どういうことでしょう? 長期化をごく当然のこととしていた(199
2年47号他)『らんま1/2』にとって、200回くらい大したことではないとい
うことでしょうか……いや、それでは250回に巻頭カラーというのが不自然です。

 その疑問に答える批評があります。正直言ってそれを読むまで、私は批評の有
効性などは全く無いもの、せいぜい作家と批評家の関係を示したものに過ぎない
と思っていました。それほどまでに私の作品・批評に対する価値観を逆転させて
しまった批評の内容(のうち私が影響を受けた部分)は要約するとこうなります。

  『恋の紙人形』は、『乱馬なんかいらない!』(1991年17号)から『秘薬
 主従丸』(1991年47号)までをモチーフにしたものである。

 …これではピンと来ないかもしれませんね。案の定、当時この批評を読んでい
ながら意味が解らなかったという人が大勢いました。これは、この批評のオリジ
ナルで対応関係の後半部が割愛されていたのが原因の一つと思われますので、以
下にその概要を整理します。

*『恋の紙人形』での記述         *対応する話
 頁数:                           掲載号('91年)
 2/16:あかね早朝ロードワーク      |『乱馬なんかいらない!』(17号)
 5/16:(紙人形登場)          |
 6/16:値段交渉             |『真実の告白』     (18号)
 7/16:「ころべ」            |
 8/16:→鉄棒を持って2回転       |パンスト太郎編    (24ー34号)
     (3回目の途中で手を放す)   | 3話目の途中と、
        空中で5回転       |
     (8回目の途中で転ぶ)     | 8話目の途中で
        地面で4回転(計11回転)| 急激な話の転換(計11話)
 9〜 :「よかったらデートしてください。」|『放たれた呪い画』  (35・36号)
 11/16:「はははははは、まてえー。」   |「ははははは こいつう。」
 12/16:交換日記を要求する九能      |『スイカ畑でつかまえて』(39号)
 13/16:何かが原因でそのことを知っている |『十年目のソース』  (40ー44号)
    早乙女と知らない天道あかねが喧嘩 |    ↓
    するが、その後それは二人の問題に |『嫌われたくて』
    すりかわる(この部分原文ママ)  |
 14/16:バックをとられて怪我をする    |『温泉街の悪夢』    (45号)
 15/16:乱馬の後ろの席に座る       |『秘薬 主従丸』     (47号)
                     |くっついてはなれない
                     |→今なお乱馬の後ろの席には
                     | 五寸釘が座っている
    「一枚しか残ってないいい。」   |→まさにこの部分である (46号)
 16/16:「嫌わないでください」      |→継続中?

どうです? 17号から47号までのすべてのシリーズのモチーフが、ちゃんと掲載
順通りに用いられています(単行本では一話だけ移動)。
 これが私をガク然とさせたものの正体です。

 この対応構造の解釈ですが、そこまで書いてしまうと反則になるので割愛しま
す。肝腎の、これのオリジナルを書いた批評家の紹介がまだでしたね(ほれ、そ
この一刻会員は笑わないように(^^;))。
 ここのSIGでも、ある一時期活躍していた「高 將治」さんです。昨年1月
に長文を書き込んで去って以来、一度も表の場に(一刻会会報でも)出てきませ
ん。彼がここにいるときに、いずれまとめてUPすると言っていた『五寸釘万万
歳』の第1〜3回に相当するのがこれです。
 彼は今何をしているのか。…何してるんでしょうねえ。電話がかかってくるこ
とはあるのですが、こちらには長い間アクセスしていないようです。なお、引用
などに関しては、著作者本人は「任せるわ」ということなので自分で判断しまし
たが、一刻会の方には確認を取っていません。データなどは自前ですし、今まで
の例から言っても大丈夫だろうと鷹を括ったわけですが、事後報告ということで
よろしいでしょうか? > 古屋さん
 もしまずいことがありましたら注意してくだされば、以後はやりません。


 この構造は意図されたものであると私は信じています。それゆえに第200回
にあえてこの話を持ってきたのも十分うなずけることだと思います。

 関係ないけど、明朝解禁の話は第324回です(^^) 31巻分突入2話目だ!!

                         マッシャ・アッキーニ
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