#1984/3141　るーみっく☆わーるど
★タイトル (QEG72756)  94/12/12  22:59  ( 48)
感想＞二人のシャンプー…。　　　　飛鳥　杏華
★内容

　先週のラストの柱の文句で「背筋ゾク〜」といことだったんで、「仕返し人形編」
みたいなのを想像していたんですが、かたちとして似てなくもないし、似ていると
も言えないですね。(^_^;)

　まずは、サブタイトルを見てしばらく考え込みました。やっぱり「２（Ｗ）」か
…。前回、チラっと書いた「２（Ｗ）」という流れが、またもや出てきたわけです。
そして、流れからいって当然、この「２（Ｗ）」になった珊璞を「１」の状態に戻
すべく、登場人物たちが動くことになります。

　ニセ珊璞に化かされている沐絲自身は、本当に幸せそうですが、どうやら生命力
を吸いとられて、やつれて行ってるようですね。確かに、地蔵にしてみれば恩返し
のつもりなわけですが、周囲にとっては迷惑なことであり、沐絲の命も危ないかも
しれないというわけです。

　ニセモノとホンモノの区別がつかなくなり、ニセモノに生命力を吸いとられて行
くという様は、同人誌のパロディにのめり込んでいる者たちを表すものだとも受け
取れますね。（笑）

　以前、読者批判論を展開していた頃には、そういう見方で恐らく固まっていただ
ろうと思います。ですが、ここんとこなんとなく二元論批判という見方が出てきて、
それにとらわれてるもんですから、どうもそっちの味方をしてしまいます。

　つまり、珊璞が「２（Ｗ）」になった。本物の珊璞は作品の表の意味を表す記号、
地蔵の化けた珊璞は裏の意味を表す記号というわけで、この裏の意味にとりつかれ
たがために、生命力を吸いとられてやつれて行くという図式です。

　だから、ニセモノ（裏の意味）を求めるな。ホンモノ（表の意味）に目を向けろ
というわけです。（ここでのニセモノというのは、「裏の意味」がニセモノである
ということではなく、あくまで珊璞のニセモノということです。）

　もっとも、これは同人誌のパロディにのめり込んでいる者として解釈した場合に
もあてはまるわけで、どちらとも言えませんね。冬コミが近づいてることを考える
と、同人パロの方が分がいいようにも思えます。(^_^;)

　とりあえず、その方面の見方は今の段階では読み切れませんので、置いておくと
して、途中に「サマー・ジャンボ冷やし中華」がありましたが、実質的には「無敵
鏡編」以来の珊璞×沐絲の話です。今回の展開からして、この２人カップリングに
関係していることは間違いなさそうですね。

　今回のシリーズで決定的なものが出てくるのか否か…。その辺も見所だと思いま
す。

　とまあ、能書きたれましたが、結局は「本日は終了致しました」と「そりゃ底辺
だ」に爆笑したと、そういうことです。（どこが、そういうことだ？　笑）


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＱＥＧ７２７５６　　　飛鳥　杏華