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#1986/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (YUD09175) 94/12/15 22:38 ( 52) 感想>RE#1984 二元論批判ってことは… マッシャ・アッキーニ ★内容 《飛鳥 杏華さん》 『らんま1/2』における「二元論批判」という見方について、ちょっと気にな ることがあったのでRESをば。 >ニセモノ(裏の意味)を求めるな。ホンモノ(表の意味)に目を向けろ こういう風に表の意味と裏の意味とを分けて考えること自体、二元論的なんじゃ ないでしょうか。「2(W)」を「1」にするという流れがあったからといって、 二元論が意味をなくすとも思えないのですが(例えば時間と空間は同じものでしょ うか? 男と女は?)。 「2(W)」を「1」にというのは、「二者択一」ですよね。二つのうちどちら かを選ぶという意味での「1」なら、「2(W)」は間違いなく存在するというこ とですから…。 考察家・批評家だからといって、「表の意味」を見ていないわけではないと思い ます。飛鳥さんだって、「表の意味」を味わったうえで別のものを探求してきたの ではないでしょうか? 私は「まず思いっきり遊」んでるつもりですが。 さて、地蔵の真意はどこにあったのでしょう? >ピーンポーンぞよ。 地蔵とのデートが「足腰の鍛錬」になることを地蔵は知っていました。 偽珊璞とのデートで沐絲にいい思いをさせるのと同時に、沐絲を連日徹夜させる ことで周囲の目をこちらに向けさせ、沐絲がパワーアップしたところで乱馬を一気 に圧倒、ついに珊璞を動かしたところで…、 >恩返しは完了したぞよ。 …微妙なところですけど、なかなか手のこんだ恩返しです。うまい手を打ったも のだと感心します。 ただ、次の二点は謎です。 ・珊璞が編みかけのマフラーをあらかじめ持ってきていたのはなぜか。 ・珊璞への恩返しは、乱馬を怒らせ周囲の目をそらすためだったとも考えられる が、実際のところは不明(途中で珊璞の姿に戻ったところを見ると、意図して やったのかもしれない)。 ところで、二つの物語のパロディといえば 「ロミオとジュリエット」→「白雪姫」(演劇編) 「シンデレラ」→「つるの恩返し」 (シンデレラの恩返し) などもありましたが、いずれも構成が非常に上手いですね。2度、3度と読むに つれ、やられた!と思わされました。「笠地蔵」と「牡丹灯篭」についても調べて みる価値があるかも(「シンデレラの恩返し」のときは面白かった。演劇編につい ては私はやってないけど、やってみた友人が言うには、かなりの収穫があったそう です)。 マッシャ・アッキーニ