SIG るーみっくわーるど SIG るーみっくわーるど」は、漫画家 高橋留美子先生(るーみっくわーるど)の作品が好きな仲間が集まっているグループです。 るーみっく好きなメンバー間コミュニケーションのためのチャットや掲示板の提供、るーみっく系イラスト・小説・リンク集の公開などを行っています。 オフ会も不定期に開催されています。1992年6月にPC-VAN上で誕生した歴史あるグループです。
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投稿日時:1995/ 9/27 5:57 投稿者ID:VGJ14895
#2327/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (VGJ14895)  95/ 9/27   5:57  ( 49)
らんま>RE#2320,2322,2323 WHYかすみ?  雨宮 伊都
★内容
 《MR.M.E.どの》

 お久しぶりです。……と一応ご挨拶しておいて、いきなり。−−着眼
点と発想の奇抜なことには度々感心させられてきたのですが、結局、上
っ面しか見えていらっしゃらないあたりは相変わらずですね。

 かすみといえば安易に、「家事」「結婚」などを連想する、そういう
家庭的なものとしか結びつけられない、そんなところに、貴方のご観察
の悲しむべき浅薄さが如実に現れているげに感じられます。なぜそうま
でして(十九の女の子に)「母親」の記号を着せたがるのでしょう?

 かすみは自ら望んで現在のような、家庭的・母親の代わり的な位置に
ついた、と果たして言いきれるものでしょうか? 必ずしもそうとは限
りますまい。幼少のころからの家庭環境と、「長女」であるという二つ
の要素が、あるいは彼女の自由を制限する「枷」となってきたやもしれ
ぬ可能性には思いあたらないのでしょうか?

 傍目には一見、喜久と、もとい喜々として明るく楽しく朗らかに、日
々の家事をこなしているかに映る−−その内側で、家族みんなの世話を
焼かねばならぬせいで、同年代の女の子の享受しているような愉しみと
縁遠いような境遇に、ひょっとしたら疑問や不満や辛さや悲しみや憤り
を覚えることもあるやもわからない。

 「かすみさんが怒った」の回は、そのような可能性を示唆してもいた
のではなかったでしょうか?

 あの話の落ちを見て、「なーんだ、結局みんなの早とちりだったんだ。
やっぱりかすみさんは菩薩さまなんだなあ。すごいや!」とのみ結論し
てホッとして済ましてしまうのは、あまりにも単純で安易すぎて、一種
の思考停止にも近いものではありますまいか。

 ものの表面と裏面。これはかすみひとりに限ったことではありません。
『らんま』(ひいてはるーみっく全般的)作品世界の至るところにキャ
ラクターの、物語の裏側を仄めかしているげな描写が存在する。このた
びの話で、例の薬箱が(宝石箱と紛らわしく装飾された)二重蓋になっ
ていたところなども、作品自体の二重構造性を象徴しているような気が
するのですが、いかかでしょう?

 ただの感想に対してなら、恐らく私もこうもキツく突っこみはしない
でしょう。しかし貴方は麗々しく「仮説>」などと銘打たれた。仮説な
らばもう少し深く、テクストを読みこんでから樹てていただきたく思う
のです(例えば最後の柱の文句のご解釈なども、早呑みこみの見当ちが
いにみえます)。

 以上、抱いていないでもない、本MSGがご気分を害するやもしれぬ
ことへの畏れ以上に強く、あるいは全く顧みていただけぬ可能性ゆえの
空しさをひしひしと感じつつ。

                  VGJ14895 雨宮 伊都
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