SIG るーみっくわーるど SIG るーみっくわーるど」は、漫画家 高橋留美子先生(るーみっくわーるど)の作品が好きな仲間が集まっているグループです。 るーみっく好きなメンバー間コミュニケーションのためのチャットや掲示板の提供、るーみっく系イラスト・小説・リンク集の公開などを行っています。 オフ会も不定期に開催されています。1992年6月にPC-VAN上で誕生した歴史あるグループです。
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投稿日時:1997/ 2/14 0:13 投稿者ID:QKM33822
#2563/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (QKM33822)  97/ 2/14   0:13  (119)
犬夜叉>半妖  Samwyn
★内容
 今回のパートは、冒頭の血吹き肉焼けるヴァイオレンス、中間のアダージョ
そしてラストの尋常ならざるぶっとびな神秘性と、「マンガ」として非常に見
事だと感じました(^^)、そして全体を貫く「勁力」のしなやかな力強さは、手
塚作品以来久しぶりに目にするものです(^^)(「音楽性」でしょうか(^^)、手
塚先生もミュージカルが好きで作品中によく描いていましたし(^^))。

 さて、それらはまあ他の人の感想に譲り、やはりとゆーか何とゆーかいつも
どーりに(^^;S的な方向で検討したいと思います(^^;。

 新たな敵殺生丸は、その登場に呼応するように犬夜叉にも「従者」が現れた
点で、結羅同様、と言うかより意識的に「犬夜叉の別の形」だと言えるでしょ
う(^^;。額の三日月はアシジンを思わせますが、これはたぶん「せらむん」へ
係り、ようするに「武将たちの祝宴への乱入=Samwynのせらむんラスト
批判」に何となく呼応しています(^^;。頬の文様は、「Samwynの頬のそ
れ」だと言えるでしょう(^^;。
 ところで、例の「442Hz」、「獅子の2」すなわち「アスカ」であるこ
とに気づきました(^^;。「000」は「全エヴァを操れるレイ」のことで、余
分な「444の4」は「トウジ」、そうして「4(1)42」の「(1)」が
「シンジ」に対応します。この時けも先生は「32・・」で、「3にしてアス
カの頭の角」、すなわち「ラムの角を持つあたる」に呼応します(あたるなシ
ンジのエヴァはかなりのインパクトがありますね(^^;。サクラなミサトにチェ
リーなゲンドウ(いや、コタツネコゲンドウと校長冬月か(^^;。とするとチェ
リーはリツコっ(^^;)、温泉マークな加持に竜之介なレイ(3号は弁天だった
りする(^^;)と蘭なアスカに面堂なカヲル・・・実際にイメージして見ると妙
にハマるのがまた凄い(^^;。特に対ゼルエル戦のアスカは蘭そのもの(^^;)。

 「人頭杖」はモザイク・ラセンの「ライガン王の杖」に呼応し、じじいの方
が「火」であることで、「ルビー>留火」から女の方は「留」だとゆーことに
なります(^^;。じじい笑いを考慮すれば「留火>ルカ」とも読めますが、その
当りはまだよくわかりません(^^;。

 自転車はよくわかりませんが(^^;、「傷の手当てをするかごめ」は「ナイチ
ンゲール」のことで、「結羅の巣>ウラヌス」に至ったことで、「去勢された
状態」すなわち「女になった状態」を意味し、犬夜叉へのまたがりもそれを補
強するものです#^^;(「股刈り」#^^;)。

 「人と化け犬との結ばれ」は八犬伝の「伏姫」を思わせますが、しかしラス
トの絵は「かぐや姫」をより強く指示します。いずれにしても、「首に対する
怨念」「炎」「去勢的乙女というエロス」、これらの統合とその強い意志によ
る制御によって、今回のような「しなやかな力強さ」は現れたのだと言えるで
しょう(^^)(「(怨念の)恐ろしさを秘めた幻想」の「美しさ」は、明治以来
の日本文芸史上稀に見る「収穫」かも知れません(^^)。しかも、けも先生の絵
は「過去憧憬的リフレイン」ではなく、「独創性」において雨月物語等の絵的
イメージ(これらの話は、実はそのほとんどが中国の伝奇物の翻訳か、よくて
焼き直しに過ぎません(^^;。それらに比べると、今回のラストの絵は竹取の昔
にまで根を下ろしつつ「日本本来の幻想性」を見事に体現していると言えるで
しょうか(^^)。あるいは、単にその手の香港映画に由来しているだけかも知れ
ませんが(^^;(Samwynはそれらを見たことがないので、そうなのかはよ
くわかりません(^^;))を凌駕してすらいるように感じられます(^^))。

 さて、Samwynはヤマトとさらばヤマトとを合わせ考えるうちに、「オ
ナニーとしての戦争」という概念に到達しました(^^;(「ヤマト」はおそらく
は松本零士先生の世界観もあって、敵は一見ナチスを装いつつ、「日本的武士
道」に「是」を置き、ゆえに「敵は実は自分自身」という、今から見ると実は
グレートな観点に到達していました(^^)。一方の「さらば」は、「白色彗星」
が「白=正義」から「正義の帝国アメリカ」に係り、西崎プロデューサーの世
界観であろうと思われますが、典型的な「オナニーとしての戦争」を体現して
います(^^;。ガミラスと「双子」つまり「分離不可能なもの」として示された
「日本的母性」イスカンダルは、ここでは「孤独な祈り女」へと神秘化・抽象
化され、「その裏はガミラスである」という深い提示はきれいさっぱり忘れ去
られ、「理想化」されてしまっています(^^;)。

 もっとも、歴史分析の道具としては、「マツリとしての戦争」と言った方が
扱いやすいでしょう(^^)。この言い方なら、明治維新も、受験戦争も、さらに
は阪神大震災も、すべて「マツリ」(として日本人に理解されたの)であった
と言ってしまえます。戦時中の厳格な倫理性は、「神の前のマツリ」であるが
ために「身を清めなければならない」という「国民の暗黙の合意」から理解で
きます、また「受験生の苦悩」もやはり、おそらくは同じ意味で人々に受け止
められているのではないでしょうか(^^;(社会へ出るための「禊」と言うこと
ですが、それだけにとどまらず、「マツリ」の重要な機能、「神前勝負で豊作
を祈願する」意味合いがかなり強くあるように見えます。つまり、「日本の栄
えある未来への祈願を込めて」が、これら国家的「マツリ」の本質だと言える
でしょう)。

 ここで重要なことは、「挙国一致体制とはお祭り実行委員会である」と言う
ことです(^^;。つまり、戦後もこれが残ったと言うことは、「日本人は戦後の
平和を『新たなマツリ』として受け止めた」と言うことです。それは「鎮魂の
マツリ」であり、「アメリカとの経済勝負=神前相撲」であったのです。

 「マツリ」はまた「非日常」です。「永遠の夏休み」「(BDの)文化祭」
はそこを語っています。ところで、「悲劇」は「あまりにも長い間お祭りをし
過ぎて、気がついたら『帰るべき村』がなくなってしまっていた」ところにあ
ります。基本的に、「ええじゃないか」からごく最近の「バブル」まで、ずっ
と「お祭りし通し」であったのだと言えます(^^;。言い換えれば、「『新しい
システム』を我に与えよという民衆の熱狂」は「バブルに至るまでもなお解決
されず」に残り、そして今もなお課題として残されているのです(^^;。

 それまで、「政治を司るような貴族」というものは、「それ相応の努力をし
て」あるいは「特別な生まれにより」その地位にあったのであり、これはこれ
で1つの「安定相」でした。しかし、バブルによって「運さえ良ければ自分も
そんな地位に成り上がれる」という幻想が生じ、現在の諸混乱はここに主因を
持っています。すなわち、江戸以来の「士農工商」が今ようやくにまったくに
崩壊したのです。
 田中角栄はまだ「特別」でした。しかし彼の「力」はあまりに強大であり、
そしてそれは「ポスト士農工商」の「秩序形成手法」はそれだと言うことを国
会内外に知らしめたのです。

 「金」を「土地」に置き換えれば、彼の取った手法は「武家社会」のそれで
あり、すなわち「資金を約束する代わりに忠誠を誓いあう」「恩賞政治」に他
なりません。つまり、「ポスト士農工商」は「プレ士農工商」であると言うこ
とです、要するに「江戸以前」へと「システム形成論」は巻き戻ってしまった
というわけです(^^;。
 バブル崩壊は「鎌倉幕府としての自民党」を崩壊させ、「後醍醐天皇的細川
政権」を経て再び「室町幕府な自民党」へと戻ったところであり(「改革派=
南朝」、ここに「官直人=楠木氏」という面白い対応が現れています(^^;)、
かくしてその先に見えるのは「地方分権」です(「応仁の乱」はおそらくは国
会における経団連と関西部派との争闘、すなわち「アメリカか中国か」で、た
ぶん同時期に首都移転か関東大地震が生じるのでしょーか(^^;。いずれにして
も、この争闘で中央官僚は崩壊し、一端地方分権でスリム化されつつ、もっと
も効率の良いシステムが「日本連合代表」の地位を得ることになるのであろう
と思われます(^^;)。なお、「アメリカ=イスラム」に置けば、現在の「中国
・インド・アメリカの台頭」は明白に「中世的世界構造への『落ち着き』」だ
と言えるでしょう(^^)(よーするに、「ヨーロッパの覇権」が「モンゴル帝国
の覇権」のような「例外的事象」だったとゆーことです)。日本を始めとする
ASEANはこれら3国の「中間点」に在るわけですが、飛行機や船舶の発達
で「貿易中継点」の旨味はもうあまりないでしょう(^^;。いかにして国を立て
るか、難しいところです(^^;。

Samwyn
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