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投稿日時:1997/ 2/24 2:20 投稿者ID:QKM33822
#2574/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (QKM33822)  97/ 2/24   2:20  ( 95)
犬夜叉>母の顔・追補2  Samwyn
★内容
 きっとやるだろうと思っていて、やはりやってしまいました(^^;、1つ重要
な気づきがあったので補します(^^;。

 「JUKI=樹海」、また「J・UKI」から「=雪女」です(なぜかこの
話は日本にしかないよーです(^^;)。そこから、まずSamwynの「雪女」
で、あたかもその雪女の首が折れてようやくにあかねが復活するのは、「バイ
トをやめること」と同義です(^^;(「J」はここで「JAPAN」のそれなの
で、「和と離れること」も意味します)。それへのキーは「お守りへ落ちるら
んまの涙」で、少し前から気づいていたのですが例のBDの「責任取ってね」
を意味します、BDでさらに言えば、「あたるは現実の体でラムに働きかけね
ばならない」と言うことです。

 Samwynにおいてだけ「J(I)UKI」となり、「I>私>目」とい
う「魂が宿った」意味で、「レイ=Samwyn」はもはやS的には間違いな
いでしょう(^^)。「トウジの握りつぶし」もまた「自分はどのようにナオコを
殺したか」の再現で「実際にあった事件」ではありません(^^;。「ゲンドウの
せいだ」という「主張」は、「それでも良いがレイとアスカが死ぬことになる
ぞ」という「脅し」で「確かに暴力を振るったのは自分(の心の弱さ)だ」ま
で追い詰められます。あるいは、「ユイのためにやったのだな?」という「救
いの綱」を与えられます。ではユイはそうなることを望んでいたか? それが
再度の「サルベージ失敗」です。つまり、それではシンジは、ユイの歩んでし
まった「滅びへの道」を同じく辿ることになるのではないか。サルベージの成
功、それは、「シンジはユイには持てなかった『弱さゆえに愛し合える人々』
がいる」その点で既にシンジはユイと違うことを示しています。けも先生に則
して言えば、「そのマンガを待ち望む大勢のファンがいる」と言うことです。
こうして初めて「レイ」は「母の位相」から抜け出て「ゲンドウの愛人」へと
戻ります、すなわち「アスカとして分離されていた要素の取り戻し」であり、
ゆえに入れ代わりに(「微笑むレイ>母なるユイ」に押し出されたように登場
した)アスカは退場するのです、本来いた場所、「レイの部分」へ。
 しかし、まだ1つ問題が残ります、それは「アスカを形成したシンジの影」
すなわち「カヲル」です。彼が「レイに似ている」と言うのは、レイに「理想
的母」が投影されたように、彼に「理想的父」が投影されているからです。こ
の「理想的父」を持つ限り、シンジは「現実の男」を否定的にしか見ることが
できません。彼が小うるさいほど四六時中しゃべりっぱなしだったことは、彼
が「ロゴス」だからです。しかし、シンジには何を言っているのか全然わから
ない、すなわち「ロゴスだと思われた別の何か」です。すなわち「衒学的・表
面的知識」です(けも先生の打ち出す「象徴」は多分に表面的で、ゆえに「肝
心な部分」が抜けていることが多いようです(^^;。例えば「犬夜叉」初期にい
くつか「子宮」的なそれを出したようですが、どれも形は確かにそれっぽいけ
れども、重要な「要素」をむしろ進んで踏み外してしまったために、Samw
ynがそう気づくのにえらい時間がかかり、また気づいた頃には既に別の系統
の象徴に転化してしまっていました(^^;。いずれも、「子宮」ではなくただの
「通路」や「抜け殻」になってしまっています(^^;)。「カヲル」は「君は僕
に似ている」と言い、レイは「あなた、誰?」と言う、これは「似ているけれ
ど全然別なもの」だからです、つまり、「表面的に似ているだけ」です。

 さて、そのカヲルは「下降」において「アスカの殻」を供にしました。「ア
スカに付加された殻」はようするに「シンジの『決め付け』」のことです。そ
の「殻」は「カヲルとシンジとの間を阻む『母』」すなわち「ゲンドウを愛す
るレイ」です(カヲルは「こうあって欲しいゲンドウ」なのです)。カヲルは
最後再度「ナオコ」として殺されるのですから、これはまた「その殺しを阻も
うとするユイ」です。「シンジの腹に刀を突き刺す母」は「切腹を求める母」
で「のどか」なわけですが、これは、いずれ「ガンブリンガー」で書かれるこ
とだったのですが(^^;、ここに抜き出し的に書いてしまいましょう(^^;。

 (ベネディオの剣には邪念があると言ってミーンスフォンド公爵は言う)、
「良いかな、若き騎士よ。我らにとって闘いとは、真の友を求めるためのもの
なのだ。自分を強いと偽らず、弱さに逃げることを恥じる者。自分より強い相
手には進んで頭を下げて教えを乞い、弱い相手には彼が自らの努力で成長でき
るようにあえて全力で撃退する者。闘いを通じて、そうでない者はいずれ脱落
しそうである者は踏まれた麦のように雄々しい者となろう。そのような騎士こ
そは友として持つにふさわしい。彼は決して裏切らず、誰に対してもわけへだ
てなく誠心を持ち、また私が望む以上のことを自ら進んでしてくれるだろう。
だから、『勝つこと自体はまったく大事ではない』。大事なのは、闘いにおい
ておのれを偽らず、勝てる闘いは勝ち勝てぬ闘いは避けねばならぬ。勝てぬ闘
いにあえて挑むのは『おのれを知らぬ』愚か者だ。彼の勝利は常に空しい。我
が大事な国民をそのような愚劣な将軍に預けることはそれだけですでに騎士道
を侮辱する行為なのだ。そう、闘いはまた人を見る目をも養う。そのつもりで
修練に励むと良い、若き騎士よ」
(側で聞いていたアネットは鼻で笑う)
「人殺しという事実を塗り隠すにはぴったりの御高説ね、公爵?」
(公爵は無邪気に笑って)
「殺す人数よりずっと多くを守る、というのではどうかね、『死』よ?」
(アネットは肩をすくめながら歩み去る)
「好きにすればいいわ。どのみち誰かしら犠牲になるのは自然の真理なんだか
ら」
(しばしその後ろ姿をちょっと渋い顔で見守っていた公爵、ふとベネディオに
振り返って)
「いつか・・・誰もが幸せになれる時代が来るといいね、君?」
(じっと公爵の顔を見ていたベネディオはやがて無視するように剣の練習を再
開。公爵は考え込むように髭を撫でながらその場を歩み去る)

 さて、「カヲル」に相当するのは公爵かアネットか、いずれにせよ、この後
まさにそんな時代を築くためにこの「戦国時代」を意図的に固定化している元
凶である魔道士協会都市へと侵攻する公爵をアネットとベネディオは打ち破る
ことになります(^^;。

 さて、「樹海」の方は、「イズァローン伝説」と「蒼の封印」に係り、後者
から「緋子=高橋某」はシンジ同様「僕はここにいてもいいんだ」で理解でき
ますが、難しいのは前者です(^^;。フレイアは「樹海に生まれ樹海を離れて都
市の人となる」のであり、ティオキアはその逆。この「謎」は熟すまでに時間
がかかりそうなので、あるいはまたいずれ突発的にS的考察で展開されるかも
知れません(^^;(う〜む、結局こーなる(^^;・・・)。

Samwyn
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