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投稿日時:1997/ 6/13 0:15 投稿者ID:QKM33822
#2664/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (QKM33822)  97/ 6/13   0:15  (125)
犬夜叉>狐火  Samwyn
★内容
 炎・渦巻き・(偽の(^^;)太陽・良牙な顔・セイントテールな髪形とさらに
同じくリボン(^^;、七宝はかようにS的象徴を持っています、よって今シリー
ズのS的解読の必要性の根拠となせるでしょう(^^;。

 「しっぽ・う」と「おと・う」には関連を見い出し得ます、ゆえに、「う>
之」の経路によって「七宝=響子(^^;」「おとう=惣一郎」を仮に割り当てて
しまえるでしょう(より正確な配当はさらなる風景の開きをもって相呼応の論
理によって遂行されるべきでしょうか(^^;)。

 「飛天・満天」は、まず「満天」は「諸星>高橋(^^;」。「飛天」は、「破
線」さらには「折れ線」で、「破線>破産」が足の「火車」と共鳴します。お
そらく、「破産させんとする意志」の方でしょうか(^^;。
 これは「満天=玄馬(あたる性)」「飛天=それに従っていた過去の乱馬」
がおそらくに主軸でしょう。中国風な服は「孫悟空・猪八戒」への連想を帯び
「狩り」は「首狩り」。その武器は「SのY」で、全体に「=けも先生」の相
を帯びています(^^;(あるいは、かく定義するSamwynを指すのかも知れ
ませんが(^^;)。「雷」は「雨・田>う・た>卯・田>留」。また、飛天の方
は「顔」から「彦」をもって「額のかけら」とでき、この時火車は「和」の意
味になるでしょう(「1つの指輪」は「炎の輪」とも描かれています。なお、
「滋」の「エンジン・灯台の明り」は「or」であって「and」ではないの
で(周辺部の意味が変わるため)、それが考慮されていないものはS的に不充
分だと思われます(^^;)。これによって「満天」の方も「助川姓」の意味に取
れる可能性がでてきます。
 また、ともに「乗り物>ビークル」であることから、「飛天>美」「満天>
子」にも配当され得ます。満天の技は「サンダー・ホーン」と見なせますが、
ここでは「サンダー・ボーン」へと変じられています。「ラムの角>鬼である
こと>助川姓のうちにあること」から、「2つの角」を指示するためと言え、
また「金角・銀角」なイメージもこのためです(^^;。「腕」は「う・で>卯・
田」から「うでん>おでん」で、さらに「おでこ」から「ん>之>子」へと推
移するものと言えるでしょう。

 「飛天」「満天」と来たので、「脳天」は「=かごめ」に配されます(^^;。
「NO10」で「獣にあらず」、しかし「能天気>脳天鬼」ではあり、そもそ
も「脳」が「月・川・かごめ」で「助川」へと流れます(^^;。

 全体で、「飛天・満天」は「過去の乱馬性」そして「七宝」は「良牙性」の
意味で、「男であること」における「利益(快楽)か理念(克己)か」の問い
を持っていると言えるでしょう(^^)。

 現代における原理的な男女問題は、「女性的価値観」を男がだまし取ってそ
こに「数学化」による「絶対的力」を組み込んでしまったことにあります。こ
れは「アニムスを偽って女をだまし取ること」であり、「自然を神として自ら
を奴隷化することで『絶対的ヒエラルキー』をうち立て、そうして女の奴隷化
を必然化する」ものです(自然的力=体力では男が強い)。しかし、「自然を
神とする」ことは「動物化」に他ならず、「万物に君臨すべき存在である人」
という「神話」自体を矛盾に陥らせます、つまり、「男もまた偽りのアニムス
に支配されてしまう」状況です。この時、このヒエラルキー、「君主制的官僚
秩序」はその中心たる「君主」を喪失し、暴走します。

 「絶対」は「死」であり、「悪の本質」です、なぜなら「環境との因果的バ
ランスの失い」であって、それは「本来暖炉にあるべき炎がじゅうたんの上に
ある」ことと同様だからです、すなわち「環境への配慮の失い」です。ゆえに
「市場絶対主義」および「科学絶対主義」は「星の死」を必ずや志向します。
このために、「『生』の呼び返し」には「『絶対的』な生産性の相対化」が不
可欠です。

 「生産性」とは何か。「資源の利用率の高さ」であり、突き詰めれば「太陽
エネルギーのより効率的な使用」であり、さらには「地球の太陽化」です。生
物は「静かな炎」であり、鉱物から人類へと至る過程は「炎の燃え上がり」に
おいて「抽象太陽化」です(「炎の『構造』的再現)。この「価値」は「太陽
によりシンクロすることでそのエネルギーをより多く受ける」こと。しかるに
人間の二面性は、「精神は別次元の太陽である」ことを意味します。その次元
は「永遠」にして「全時」。「太陽をまねること」はこの「内なる太陽」を消
すことであり、ここに「男性的価値観」の必然性の根拠を置けます。すなわち
「生産性」を相対化するキーワードは「内的生産性」。

 「内的生産性」は「科学化」を免れ得る聖域ですが、それは「常に新たな創
造である」ためです、すなわち「科学は何度も起こった事しか扱えない」。科
学性にあるいは外面性に傾くほどマンネリ化するのは、その「日常化」のため
です。

 「内なる太陽」はもっぱら「愛」のうちに現われますが、これは「愛」がそ
の本質において「神秘との出会い」であるからで、「内的に完結していた因果
システムが、実はただの部分に過ぎなかった気づき」です。「必然性を説明で
きない必然性」は「内なる意志への跳躍的接近」であり、この「神秘による世
界の意味の与えられ直し」は「宗教性の目覚め」です。「内なる太陽」は「新
たな可能性」に他ならず、既存の「絶対」はこの「可能性」と和解すべきため
に再び読み直されねばなりません。

 「絶対=死」に対して「可能性=生」。「死」は「形」を与え「過去」を照
らし、「生」は「意味」を与え「未来」を照らします。「死」によって「おの
れの限界」が定まって始めて「限界の外側」が見えて来るのは、「生命の基本
リズム」です。

 「生産性の追求」は「価値システムで地球を覆い尽くす」ことですが、その
「価値」は「神秘」によってのみ与えられ得ます。これは、「価値システムの
多様性」を保証する原理です。かくして「新たな需要の創造」は「異なる価値
システムの提案」となり、それはまた「新たな作品の創造」です。ここで「価
値」は「神秘」によって与えられているのであれば、「需要の大きさ=価値の
普遍性」は「その価値システムがどれだけ『神秘』へと開かれているか」に基
準を置くことができます。それは「内なる太陽」への「敬意の大きさ」による
のであり、「内なる太陽系・宇宙」への客観度、すなわち「自己客観性の大き
さ(自己の可能性に対する敬意の大きさ)」によって計ることができます。こ
の時、それは「祈り」であり、また「癒し」の場となる「真のフロンティア」
です。「私が私でいられるところ」は「あなたがあなたでいられるところ」で
もあり、「神が神でいられるところ」でもあるのです(「自己陶酔」は「自分
を別な何かと思い込む」ことであって、「私が私でいられるところ」とは全然
別なものです)。「神秘への全面的委ね(因果システム制御の委ね)」によっ
て初めて「自分が自分でいられる」のは興味深い逆説です(^^)。

 「男の不条理な暴走」は「女性的価値観の絶対支配」への「異議」であり、
「彼が彼であるためのやむを得ざるもの」と見なせます。「権力の追求」もま
た「自分が自分であるための世界創造への挑戦」があやまって外部へと向かっ
たものとすれば(これもまた一種の「自己陶酔」です)、その頂上における空
虚さの説明となるでしょう。
 響子が「父を赦せなかった」のは、しかしよく読むと「妻でありながらなお
娘でもあり続けることを期待していた」点にポイントがあり、「惣一郎を父の
息子として受け入れてもらえなかった」ことに原因を持ちます。これは「アニ
ムスと父との葛藤」に他ならず、実は「惣一郎と父の強い類似性・コピー性」
のために「多様性志向」とぶつかってしまったからです。つまり、響子は父親
そっくりのアニムスをもって「友」となれると思ったのですが、これはそのま
ま「父の戯画」として父を侮辱するものだったのであり、父の「独自性・唯一
性」を破壊する作用を持っていたためです。響子がこれに気づいた時、「惣一
郎さんとは違う」裕作というアニムスを受け入れた時、すなわち「父の息子と
しての響子」の可能性を見い出した時、初めて父との和解が成立します。かく
して響子は「娘という定点的足場」を得て「母性への成長」をゲットするので
す。女性においても、「内なる太陽」アニムスが「可能性」であるなら、それ
は「神秘・未知」であらねばなりません。すなわち、「既知の存在のコピー」
はハナから「真のアニムスの来たる門に立ちはだかる妨害者」でしかあり得な
いのであり、「父を赦せない」のはこの構造の外部への投影に過ぎません。こ
の構造は「秘密の花園」でもほぼ同様です。「惣一郎」はここでは、「父と心
を同じくするアニムス」の意味に読めるでしょう。この場合「物」は「牡」の
替え字です(「牝」との組み合いから)。

Samwyn
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