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#2797/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (QEG72756) 98/ 1/15 10:51 ( 56) 犬夜叉>うーむ、来ましたねぇ…。(^_^;) 飛鳥 杏華 ★内容 前回について、パソ通3年生さんが芥川龍之介の「地獄変」との関連性を指摘し ていたのを読んで、「なるほど、ありうる。」と思って、小説の方も読んでみたり したんですが、来ましたねぇ。まさにその路線へ…。前回も、姫の背後にあった屏 風の絵が、なんか炎のようだったし…。 それに、小説を読んでみたら、良秀(「地獄変」に出てくる画師)が悪夢にうな されてうわ言を言う場面で「奈落へ来い。」という言葉が出てくるんですよね。 弥勒が追い求め、桔梗の仇と思われる妖怪の名もまた「奈落」…。この辺も意識 してるのかななんて感じていたんですが、今回の扉絵など、あおり文句も含めて、 まさに芥川の「地獄変」を意識してるなと思いました。 また、姫を迎えに来た妖怪の軍勢の中には、牛頭馬頭(体が人間で、頭が牛や馬 のかたちをしている者)たちがいました。これも、「地獄変」で良秀の描いた地獄 変の屏風に描かれていたとされるものですね。 話は戻りますが、前々回、「墨の匂い」というのが出てきたときに、なんかいや な予感がしたんです。というのは、「墨」から「漫画」、「同人」、「コミケ」と いったものを連想してしまったからで、「らんま」のときもコミケ時期には、そう いったものとの関連を匂わせるような作品が来ていた感がありましたから、また何 かメッセージが込められてるのかなと…。(^_^;) そして前回、なんか根の暗そうな絵師が出てきたときには、ああ、やっぱり来た かという感じでした。それにしても、絵師の話とはかなりストレートに来たなと思 ったんですが、その時点では「地獄変」との関連は頭にありませんでした。 パソ通3年生さんの書き込みを見て、早速、文庫本を買って読んでみたんですけ ど、設定は確かに違ってる部分が多いものの、前に挙げたような合致点が見えてき て、「これはありうるな…。」と思ってたんです。 しかし、ここへきて芥川を持ってくるということは非常に引っかかるんですよね。 コミケを挟む時期に来るシリーズに根の暗そうなオタクっぽい絵師が出てきて、し かも芥川作品がベースとなると…。夏コミで「蜘蛛の糸」の「らんま」版を描いた 同人がいたものですからね…。(あ゛、私か…。(^_^;)ゞ) あんまりもう裏読みはしないつもりだったんですけど、果たしてどこまで偶然な んだろう? 疑心暗鬼に陥ってしまいます。仮に関係があるとすると、どういうメ ッセージになるんだろうなんて考えてしまいます。そうなると、あおり文句も妙に 意味深に響いてきますね。確かに、私は「蜘蛛の糸」で地獄を描きましたから…。 (とんでもないスチャラカな地獄でしたが…。笑) 作品上、紅達という絵師は、せっかく絵の才に恵まれながら、その才の使い方や 情熱の方向性を間違えていると言えますね。この状況をストレートに受け取るなら、 厳しいご指摘ということになるんでしょう。(^_^;) まだ、紅達がなぜそうなったのかという理由など、最終的な結末を見てみないこ とには何とも言えませんが、ここまでの展開では厳しいなぁと…。(^_^;) だから 余計に、このシリーズが終わった頃に来る「お礼にかえて。」の内容が気になるの ですが…。 それはそうと、女子中学生の88%が読んでるらしいって、どういう調査なんで しょうね? ほんとかなぁ?(笑) QEG72756 飛鳥 杏華