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投稿日時:1998/ 6/19 21:52 投稿者ID:PZN90086
#2897/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (PZN90086)  98/ 6/19  21:52  ( 76)
犬夜叉>第77話感想     桔梗様の氏子
★内容
 皆様こんばんは、桔梗様の氏子 です。
 第77話「かごめの声」の感想です。

 「終わらせない!!」
 かごめちゃんの決意が、そして、高橋センセの気迫が聞こえてき
そうなアオリ文句です。
 # 「意外な人」って、誰のことでしょうか??

 今回も台詞が冴えてます。

 「敵なぞ討ったところで、この身は生き返りはしない」

 たとえ、奈落が犬夜叉に討たれたとしても、それだけでは、桔梗
さまの硬い心を和らげることはできないようです。
 ならば、犬夜叉ははたして、桔梗さまのためにいったい何ができ
るというのか・・・そして、どうやれば「大団円」になるのか・・

 「その女の方が・・・大切なのか・・・」

 ストレートに想いのたけをぶつけても、昔の男は自分ではなく、二
号(かごめちゃん)を選んだ・・このときの、よろめきながら、犬夜
叉を見つめる桔梗様の哀しげな表情がなんとも言いようがありません。

 「おまえに口づけした気持ちに・・・嘘はない・・」

 この言葉を残し、虚空へと消えていく桔梗さま。
 お可哀相ですぅ(;_;)。

 画の方も、毎度ながら、魅力的です(^^)。

 特に、2頁目の犬夜叉を「地獄」へ引きずり込もうとする桔梗さま
の、「業」を感じさせるような表情や、「今ここで一緒にいった方が
いいだろう・・・」といったときの桔梗様のまなざしや、意識はあり
ませんが大人びて描かれている犬夜叉。
 さすがは、高橋センセです。 

 ところで・・・ちょっと、妄想です(^^;)

 桔梗様の見せ付けるような振る舞いに対し、「ぷちぷちぷち」とな
ったかごめが、「犬夜叉にさわらないで!!」とストレートに叫んだ
ときに、またしても、桔梗さまの「魂を奪う」事態が生じました。

 かごめが強く何かを想ったときに、二人の魂は共感し、その分だけ
実体を持つ存在であるかごめの中に桔梗様の魂が「戻っていく」のか
もしれません。

 桔梗様が「おまえは私だから」とかごめに語ったように、桔梗様と
かごめちゃんは、別個の存在ではなく、本来一人の女性であった「一
つの人格」が、たまたま明と暗、静と動というように2つに分けられ
ただけなのでしょう。

 「まだ始まったばかり」「終わらせない」などのアオリ文句や、こ
れまでのセンセの作品を思い起こせば、これからの「犬夜叉」の主題
は、奈落退治や玉集めにあるのではなく、1つにして2つに分けられ
た存在である「桔梗様とかごめちゃん」が犬夜叉を挟んで、さまざま
に感情表現していき、それにより二人の性格がより深く複雑に描かれ
ていくこと、(そして、センセのイメージする「女性」を描き切るこ
と)それ自体にあるのかもしれません。

 実は、「犬夜叉」という作品において、犬夜叉自身は、二人の間に
立つ支点としての役割を果たす以外に、あまり深い存在意味がないの
かもしれません。
 桔梗様やかごめちゃんとの「からみ」がない場合、犬夜叉が一人で
「犬夜叉」という話をつくることができるのかは、疑問ですし・・・

 だとしたら、「犬夜叉」のクライマックスは、桔梗様・かごめとい
う「二人」の性格が十分掘り下げられ、これ以上は描き切れなくなっ
たときに来るのかもしれません。
 そのときは、お話の中では、桔梗様はかごめの中に「帰還って」い
くのかもしれませんね。

 # まあ、僕の単なる妄想でしょうね。m(_ _)m

 では、みなさま、今後とも宜しくお願いします。
 
 平成10年6月19日 桔梗様の氏子 
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