#3052/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (MWM96341) 99/ 1/24 20: 0 (155)
RE:#3044 うる星>Re[4]: 定期化とアニメ放送で路線変更! ネル
★内容
pcvan:RUMIC/3/1/3044 風祭 さん、コメント有難うございます m(_ _)m
( #3048 #3051 を削除、修正しました。ダウンされた方、ごめんなさい。)
○ 風祭 さんの「“うる星”路線変更と“めぞん”誕生関連説」
> ところで、この「うる星」の路線変更と後の「めぞん」の誕生は関連があ
> ると思っています。
> 以前(というかずっと前ですけどね)けもセンセが何かのインタビューで
> 「男は耐えるもの」と言う趣旨の発言していたのですが、確かに旧作・うる
> 星は耐える物語でした。けど、非現実性の要素が多いうる星で「耐える物
> 語」を作るよりも、等身大の物語の方が…と言うことで、この旧作路線を引
> き継いでめぞんが始まったと考えています。
他所のSIGですが、“うる星やつら”が少年サンデーで連載されていたこ
ろの過去ログ(現在でも入手可能)に、私の発言と同じような内容が書かれて
いました。以下、長文ですが該当部分の引用です。
#SCOMフォーラムダイジェスト ‘作家篇’ 高橋留美子[うる星やつら]
# ( pcvan:SCOMICS/4/4/1/57 ) ※各発言は部分参照です
>
> ★‘今週の「ウル星…」読まれましたか?’ 1987/01/05 MENDOさん
>
> やっちゃあイケナイ台詞が遂に出てきましたねえ > 「十日以内に…」
>
> 因幡くんと弁天との「どうして鬼ごっこなんて…」「鬼属のここ一番って時
> の勝負法なのさ」という、もっともらしいフォローは入ってはいるものの、
> これで「ふりだしにもどる」では? という段取が見え隠れしてきました。
>
> ★‘所感>「うる星」へ。最後のグチ。’ 1987/01/28 NASUBIさん
>
> 「うる星」は、「ラムとあたるのラブストーリー」にだけはなってほしく
> なかった。
> あたるくんには、最後までラムを嫌っていてほしかった。
> かわいくて、いじらしいラムだけは見たくなかった。
> しのぶちゃんはずっと、あたるくんの「本命」でいてほしかった。
> 「うる星」は、いびつな人間関係ギャグであってほしかった。
> あたるくんは、「世にも希な浮気者」ではなく「世にも希な凶相の持ち
> 主」であってほしかった。
> ラムは、利己的で嫉妬深くて他人のことをちっとも考えない、小悪魔でい
> てほしかった。
> しのぶちゃんの怪力、サクラさんの大食、こんなものは必要なかった。
どうやら連載当時でも、路線変更や最終回の在り方に疑問をもつ方がいくら
かは見えたようです。また、今は無きアスキーネット上でも議論があったよう
です。(前回の書込時は、SCOMICSのログは読み落としていました m(_ _)m )
私は、“うる星やつら”を1日で一気に全話読んでしまった新参者ですので
「うらぎられた」とかいった特別な感情は持ちませんが、やはり連続して読む
と不自然さは感じます。高橋留美子先生は因幡を(諸星をラムに奪われた?)
しのぶのために登場させたのかな? しのぶが“あたしだけを見つめてくれる
男の人…道に落ちてないかしら。”とつぶやいたとき、因幡が道に落ちていた
ことだし...([W15-04] 愛と勇気の花一輪;前編)
一方、“めぞん一刻”でも、八神が“[117] 弱虫”以降、登場しないことに
不自然さは感じます。三鷹には明日菜を、こずえには銀行の同僚を登場させる
ことでフォローしているのに。高橋留美子先生は pcvan:RUMIC/3/1/1420 での
飛鳥杏華さんの考察“女神継承”と同じことを意識していたのでしょうか?
と、いうわけで、“うる星”と“めぞん”の関係を調査する目的で、簡単な
年表を作ってみました。(作成にあたって多数のデータを使用した為、参考
データの収録先は割愛いたします。)
##“うる星やつら”&“めぞん一刻”年表(未完成版)#########
1978年 7月 9日 “勝手なやつら”第2回小学館新人コミック大賞
少年マンガ部門佳作入選、発表
1978年 8月30日 “うる星やつら”少年サンデーで発表
1980年 3月12日 “うる星やつら”定期連載開始
10月14日 “うる星やつら”CX系列でアニメ放送開始
10月15日 “めぞん一刻”スピリッツ創刊と同時に連載開始
1981年 6月30日 “めぞん一刻”隔週単位での掲載となる
1983年 8月??? “めぞん一刻”スピリッツ増刊号で番外編
‘一刻島ナンパ始末記’掲載
1986年 3月12日 “うる星やつら”アニメ放送お別れ直前
スペシャル‘決定輝け!うる星大賞’にて
‘君去りし後’選出(第67話/対応原作W02-15)
3月19日 “うる星やつら”アニメ放送終了
3月26日 “めぞん一刻”CX系列でアニメ放送開始
????? “めぞん一刻”週単位での掲載となる
1987年 1月??? “うる星やつら”連載終了
4月??? “めぞん一刻”連載終了
1987年 8月 5日 “らんま1/2”少年サンデーに連載開始
1988年 3月 2日 “めぞん一刻”アニメ放送終了
# アニメ24話‘五代くんドギマギ! こずえの初キッス!?’(該当原作=
# [29] 私は負けない!! / 放送日=1986年9月3日)において、OP
# に‘Alone Again’EDに‘Get Down’を実写版の援護射撃目的で使用さ
# れたことから、実写版“めぞん一刻”(監督:澤井信一郎/主演:石原真
# 理子)の公開開始は、おそらく1986年の秋であると思います。
年表を作っていて気付いたのですが、アニメにて行なわれた‘決定輝け!う
る星大賞’で‘君去りし後’が選ばれているのが興味深いです。
# ‘君去りし後’:ラムがパスポート更新のため、諸星に手作りの人形を残
# して鬼星に一時帰郷する話。ラムが諸星に‘バイバイ’としか言わなかっ
# た為(以下略) なお、諸星がラムに愛情を持っていることが始めて判明
# し、読者に路線変更をPRした話と位置付けてもよいのでは?
風祭 さんの「“うる星”路線変更と“めぞん”誕生関連説」に基づけば、
“めぞん”連載開始時に“留美ックforアダルト”というコピーがついてい
るのも納得できます。それで“めぞん”の構成人物がどことなく“うる星”に
似ている(と、私は思う)わけですね。
また、“めぞん”文庫版第1集に収録されている作家インタビュー“「人情
もの」一刻館”において、
|質問 > 始めた時には、響子さんと五代の二人をやがてくっつけよう、とい
| > うのはあったんですか。
|
|回答 > 最初は全然そういうことは考えてなくって、どちらかというと人情
| > もので、アパートの中のいろいろな人の様々な生活とか、そういうも
| > のをやってみようかと思っていたんです。それが、とりあえず最初に
| > 流れをつくろうっていうことになって、まあちょっとラブコメも入れ
| > ますか、っていうね、そんな感じで。
という記述がありますから、“めぞん”にもある程度の路線変更があったと
考えてよさそうですね。
話が逸れますが、今まで私は“めぞん”を“うる星”の対極の物語であると
の固定観念から、“めぞん”は現実的な物語であると考えていました。しかし
過去ログ整理で発見した以下の発言から、“めぞん”は現実でも非現実でもな
い、仮想現実(バーチャルリアリティ)である − と、考えを改めました。
#SCOMフォーラムダイジェスト ‘作家篇’ 高橋留美子[めぞん一刻]
# ( pcvan:SCOMICS/4/4/1/58 ) ※部分参照です
>
> ★‘めぞん一刻 最終巻について’ 1987/06/03 花ゆめっ子さん
>
> めぞんは現代のメルヘンです。
> 一刻館のように住人同志が伝統的な「むら」的共同体を形成してるとこ
> ろって今の東京にはもうほとんどないんじゃないんでしょうか。
> 高橋さんの人間関係のありようの基本は「むら」的ゲマインシャフトであ
> り、そこに一種の憧憬を現代人は感じます。そこがるーみっくワールドの人
> 気の秘密となってるんじゃないんでしょうか。
> キャラクターについても同じ事が言えます。
> 五代君の人柄は「自己主張せず、自己の利益を犠牲にしてでも他人に頼ま
> れればNOといえず」と、まさに典型的「田舎のお人好し」。
> 反してライバル三鷹は都会的スマートさと現代性を具現していると言えま
> しょうか。
> 本当はもうないのだけれど、ありそうに思えてしまう(それは昔は確かに
> あったから...)人情味溢れるメルヘンワールド....
> ずっと変らない高橋留美子の基本だと思います。
それでは ヾ(^_^)
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