SIG るーみっくわーるど SIG るーみっくわーるど」は、漫画家 高橋留美子先生(るーみっくわーるど)の作品が好きな仲間が集まっているグループです。 るーみっく好きなメンバー間コミュニケーションのためのチャットや掲示板の提供、るーみっく系イラスト・小説・リンク集の公開などを行っています。 オフ会も不定期に開催されています。1992年6月にPC-VAN上で誕生した歴史あるグループです。
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投稿日時:1999/ 1/24 20: 0 投稿者ID:MWM96341
#3052/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (MWM96341)  99/ 1/24  20: 0  (155)
RE:#3044 うる星>Re[4]: 定期化とアニメ放送で路線変更!  ネル
★内容
pcvan:RUMIC/3/1/3044  風祭 さん、コメント有難うございます m(_ _)m
( #3048 #3051 を削除、修正しました。ダウンされた方、ごめんなさい。)

○ 風祭 さんの「“うる星”路線変更と“めぞん”誕生関連説」

>  ところで、この「うる星」の路線変更と後の「めぞん」の誕生は関連があ
> ると思っています。
>  以前(というかずっと前ですけどね)けもセンセが何かのインタビューで
> 「男は耐えるもの」と言う趣旨の発言していたのですが、確かに旧作・うる
> 星は耐える物語でした。けど、非現実性の要素が多いうる星で「耐える物
> 語」を作るよりも、等身大の物語の方が…と言うことで、この旧作路線を引
> き継いでめぞんが始まったと考えています。


 他所のSIGですが、“うる星やつら”が少年サンデーで連載されていたこ
ろの過去ログ(現在でも入手可能)に、私の発言と同じような内容が書かれて
いました。以下、長文ですが該当部分の引用です。

#SCOMフォーラムダイジェスト ‘作家篇’ 高橋留美子[うる星やつら]
# ( pcvan:SCOMICS/4/4/1/57 )         ※各発言は部分参照です
>
> ★‘今週の「ウル星…」読まれましたか?’ 1987/01/05 MENDOさん
>
> やっちゃあイケナイ台詞が遂に出てきましたねえ > 「十日以内に…」
>
> 因幡くんと弁天との「どうして鬼ごっこなんて…」「鬼属のここ一番って時
> の勝負法なのさ」という、もっともらしいフォローは入ってはいるものの、
> これで「ふりだしにもどる」では? という段取が見え隠れしてきました。
>
> ★‘所感>「うる星」へ。最後のグチ。’  1987/01/28 NASUBIさん
>
>  「うる星」は、「ラムとあたるのラブストーリー」にだけはなってほしく
> なかった。
>  あたるくんには、最後までラムを嫌っていてほしかった。
>  かわいくて、いじらしいラムだけは見たくなかった。
>  しのぶちゃんはずっと、あたるくんの「本命」でいてほしかった。
>  「うる星」は、いびつな人間関係ギャグであってほしかった。
>  あたるくんは、「世にも希な浮気者」ではなく「世にも希な凶相の持ち
> 主」であってほしかった。
>  ラムは、利己的で嫉妬深くて他人のことをちっとも考えない、小悪魔でい
> てほしかった。
>  しのぶちゃんの怪力、サクラさんの大食、こんなものは必要なかった。

 どうやら連載当時でも、路線変更や最終回の在り方に疑問をもつ方がいくら
かは見えたようです。また、今は無きアスキーネット上でも議論があったよう
です。(前回の書込時は、SCOMICSのログは読み落としていました m(_ _)m )

 私は、“うる星やつら”を1日で一気に全話読んでしまった新参者ですので
「うらぎられた」とかいった特別な感情は持ちませんが、やはり連続して読む
と不自然さは感じます。高橋留美子先生は因幡を(諸星をラムに奪われた?)
しのぶのために登場させたのかな? しのぶが“あたしだけを見つめてくれる
男の人…道に落ちてないかしら。”とつぶやいたとき、因幡が道に落ちていた
ことだし...([W15-04] 愛と勇気の花一輪;前編)


 一方、“めぞん一刻”でも、八神が“[117] 弱虫”以降、登場しないことに
不自然さは感じます。三鷹には明日菜を、こずえには銀行の同僚を登場させる
ことでフォローしているのに。高橋留美子先生は pcvan:RUMIC/3/1/1420 での
飛鳥杏華さんの考察“女神継承”と同じことを意識していたのでしょうか?

 と、いうわけで、“うる星”と“めぞん”の関係を調査する目的で、簡単な
年表を作ってみました。(作成にあたって多数のデータを使用した為、参考
データの収録先は割愛いたします。)

##“うる星やつら”&“めぞん一刻”年表(未完成版)#########

1978年 7月 9日  “勝手なやつら”第2回小学館新人コミック大賞
                     少年マンガ部門佳作入選、発表
1978年 8月30日  “うる星やつら”少年サンデーで発表
1980年 3月12日  “うる星やつら”定期連載開始
     10月14日  “うる星やつら”CX系列でアニメ放送開始
     10月15日  “めぞん一刻”スピリッツ創刊と同時に連載開始
1981年 6月30日  “めぞん一刻”隔週単位での掲載となる
1983年 8月???  “めぞん一刻”スピリッツ増刊号で番外編
             ‘一刻島ナンパ始末記’掲載
1986年 3月12日  “うる星やつら”アニメ放送お別れ直前
             スペシャル‘決定輝け!うる星大賞’にて
             ‘君去りし後’選出(第67話/対応原作W02-15)
      3月19日  “うる星やつら”アニメ放送終了
      3月26日  “めぞん一刻”CX系列でアニメ放送開始
      ?????  “めぞん一刻”週単位での掲載となる
1987年 1月???  “うる星やつら”連載終了
      4月???  “めぞん一刻”連載終了
1987年 8月 5日  “らんま1/2”少年サンデーに連載開始
1988年 3月 2日  “めぞん一刻”アニメ放送終了

# アニメ24話‘五代くんドギマギ! こずえの初キッス!?’(該当原作=
# [29] 私は負けない!! / 放送日=1986年9月3日)において、OP
# に‘Alone Again’EDに‘Get Down’を実写版の援護射撃目的で使用さ
# れたことから、実写版“めぞん一刻”(監督:澤井信一郎/主演:石原真
# 理子)の公開開始は、おそらく1986年の秋であると思います。

 年表を作っていて気付いたのですが、アニメにて行なわれた‘決定輝け!う
る星大賞’で‘君去りし後’が選ばれているのが興味深いです。

# ‘君去りし後’:ラムがパスポート更新のため、諸星に手作りの人形を残
# して鬼星に一時帰郷する話。ラムが諸星に‘バイバイ’としか言わなかっ
# た為(以下略) なお、諸星がラムに愛情を持っていることが始めて判明
# し、読者に路線変更をPRした話と位置付けてもよいのでは?


 風祭 さんの「“うる星”路線変更と“めぞん”誕生関連説」に基づけば、
“めぞん”連載開始時に“留美ックforアダルト”というコピーがついてい
るのも納得できます。それで“めぞん”の構成人物がどことなく“うる星”に
似ている(と、私は思う)わけですね。

 また、“めぞん”文庫版第1集に収録されている作家インタビュー“「人情
もの」一刻館”において、

|質問 >  始めた時には、響子さんと五代の二人をやがてくっつけよう、とい
|   > うのはあったんですか。
|
|回答 >  最初は全然そういうことは考えてなくって、どちらかというと人情
|   > もので、アパートの中のいろいろな人の様々な生活とか、そういうも
|   > のをやってみようかと思っていたんです。それが、とりあえず最初に
|   > 流れをつくろうっていうことになって、まあちょっとラブコメも入れ
|   > ますか、っていうね、そんな感じで。

 という記述がありますから、“めぞん”にもある程度の路線変更があったと
考えてよさそうですね。


 話が逸れますが、今まで私は“めぞん”を“うる星”の対極の物語であると
の固定観念から、“めぞん”は現実的な物語であると考えていました。しかし
過去ログ整理で発見した以下の発言から、“めぞん”は現実でも非現実でもな
い、仮想現実(バーチャルリアリティ)である − と、考えを改めました。


#SCOMフォーラムダイジェスト ‘作家篇’ 高橋留美子[めぞん一刻]
# ( pcvan:SCOMICS/4/4/1/58 )             ※部分参照です
>
> ★‘めぞん一刻  最終巻について’      1987/06/03 花ゆめっ子さん
>
>   めぞんは現代のメルヘンです。
>  一刻館のように住人同志が伝統的な「むら」的共同体を形成してるとこ
> ろって今の東京にはもうほとんどないんじゃないんでしょうか。
>  高橋さんの人間関係のありようの基本は「むら」的ゲマインシャフトであ
> り、そこに一種の憧憬を現代人は感じます。そこがるーみっくワールドの人
> 気の秘密となってるんじゃないんでしょうか。
>   キャラクターについても同じ事が言えます。
>  五代君の人柄は「自己主張せず、自己の利益を犠牲にしてでも他人に頼ま
> れればNOといえず」と、まさに典型的「田舎のお人好し」。
>  反してライバル三鷹は都会的スマートさと現代性を具現していると言えま
> しょうか。
>  本当はもうないのだけれど、ありそうに思えてしまう(それは昔は確かに
> あったから...)人情味溢れるメルヘンワールド....
>  ずっと変らない高橋留美子の基本だと思います。



 それでは ヾ(^_^)


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