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#1177/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (QEG72756) 93/10/14 6:56 ( 59) 感想>見誤ったか、海千拳の正体! 飛鳥 杏華 ★内容 こ、こいつは、私が先週まで考えていたより、遥かに辛辣な意味が込められてい ます。山千拳=「うる☆」パターンという説も捨て難いんですが、海千拳の正体は 「めぞん」パターンなんかじゃありませんでしたね。 「海千拳は…見えちまったら、意味がねえんだよ…」というセリフに、思わず 「やられた!」と思いました。これは先週、私が否定した「らんま」のパターンだ ったのです。 以前から、私は「らんま」には表と裏、2つの意味があるという見方をしてきま した。表面に現れるギャグや格闘とその裏に潜む作者の真意というふうに…。まさ に、この2つが山千拳と海千拳だったのです。 ここでの「見えちまったら、意味がねえ」というセリフは、非常に意味深ですね。 すなわち、「らんま」に潜む裏の意味は、明らさまに見えたら意味がない。それを、 あえて探ろうとする竜は、まさに私のような同人のことなのでしょう。このセリフ には、同時に「そんな簡単に見切られてたまるか」という意味も込められているよ うに思います。 冒頭ののどかさんのセリフにも、なかなか重い意味が込められていますね。「あ なたには…武道家としてなにか大きな目標があるのね。」という言葉。これに、対 して、竜は思わず「え…」と虚を突かれたような感じです。実際、海千拳を自分の ものにしたあと、彼には何の目的があるのでしょう? このシーン、「こんな、作者の真意を探るようなことをして、何か大きな目的で もあるのか」と突きつけられたような感覚に襲われました。さらに、「あなたは自 分が正しいと思う道を行きなさい。それが誇れることなら…」という言葉にも、思 わず「うっ」と詰まってしまいました。 別に、私自身はこういう考察をすることに、うしろ暗い気持ちは持ってないし、 それなりに誇れることだと思っていますから、その点で詰まったわけではなく、あ まりにも辛辣なその言葉が、乱馬の母(すなわち、けもさん)の口から、しかも穏 やかな表情で、実にさり気なく、それとは見えないように語られたということに恐 怖したのです。これこそ海千拳の極意です。 さらに、今回出てきた「白蛇吐信掌」という技。これは、以前、竜が使った「毒 蛇探穴掌」と対をなす技と言っていいでしょう。この2つの技が意味するところも 深いですね。 山千拳「毒蛇探穴掌」。毒蛇は、やはり「悪」のイメージがありますね。それに 「どくじゃ」という音。こいつは「読者」のダジャレと見ることもできます。すな わち、「力まかせに、穴を探す読者」と読むことができます。 これに対して海千拳「白蛇吐信掌」。白蛇は、神の化身だとも言われています。 ここでは、この「らんま」世界の神であるけもさん自身のことと見ることができま す。また、「信」の字が「真」ならば、もっとハッキリとするんですが、「信」に も「まこと」という意味があります。すなわち、「見えないように、まことを吐く 作者」と読めるのです。 いやぁ、すごいを通り越して、恐いとしか言いようがありませんね。もちろん、 私のこの読み方が合っているとは限りませんが…。 この分では、まだまだ、けもさんと同人の戦いは続くんでしょうかね。しかし、 乱馬が勝ち、この2つの技が封印されるとなると、ある意味で、それは「らんま」 自体の封印とも受け取ることができます。どうなるんでしょうか? ますますこの 勝負の行方、目が離せなくなってきました。 QEG72756 飛鳥 杏華