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#1349/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (CHM88424) 94/ 1/17 0:25 ( 53) BD大会>まずは全体の感想から NIFTYより ★内容 【NIFTY-Serveより転載18】 >- FANPLN MES( 4):るーみっくわーるど(8)高橋留美子の部屋 - >00182/00182 GBF02453 A&L BD大会>まずは全体の感想から >( 4) 94/01/16 03:34 BDについて最初の書き込みは最初の出会いと全体の簡単な感想からいきま す。 私がこの劇場版を観たのは偶然友人に誘われてからでした。もっとも、当の 友人は待ち合わせ時間にこず結局一人で観たのですが。(^_^) それが幸いしてか、その時は最終回のまで釘付けでした。もっとも同時上映 の「すかんぴん」の時はほとんど寝てました。(^_^; 最初に観終わった時は、「衝撃」以外のなにものでもありませんでした。 私自身その頃うる星に関する知識は皆無に等しいものでした。そりゃあたる とラムやしのぶの関係程度は知っていましたが、了子なんて面堂の恋人かな、 なんて思ってしまいました。(^_^; そういうほとんど白紙の状態で観れたのは、今思えば幸せな事だったように 感じます。 なぜならこのBDはまぎれもない押井ワールドであり、原作からのファンに は原作のイメージを重視するばかりに受け入れられない人も多かったと思いま す。 当然、原作者や原作者に納得してもらう物を創りたかったプロデューサーが 良い印象を受けなかったのも容易に想像できます。 でもそういう事にお構いなしに、このBDはとりわけアニメとは無縁の映画 評論家の評価が高かったのは御承知の通りです。 同じ時期に公開されていた、「風の谷のナウシカ」と同じく一つの頂点とし てアニメ界に与えた影響というものは計り知れないと思います。 特にBDは実験的なOVAの興隆など、若い創り手に与えた野心やチャンス というものは大きかったでしょう。 それが、業界のみならずうる星にとって必ずしもいい方向ばかりへ導かなかっ たのは残念に思います。 BDは、余りにも押井色が反映しすぎた為に「うる星はなんでもあり」的な 感覚がスタッフにもファンにも蔓延したように思えます。 「うる星」だから、こういう構成、構図が許される、これぐらいの暴走はあ たりまえ、そんな感覚がうる星のTVシリーズの方向を微妙に変えたのも確か でしょう。 BDの影響は良い事ばかりじゃないというのも納得した上で、それでも私が BDを高く評価するのは、やはりあの何度見直しても新しい発見や解釈に出会 える、そんな一筋縄にいかない構成の妙にあります。 また、ラムをみた場合、もっとも生き生きしているように感じるのも大きい でしょう。ラムの笑顔は、うる星全作品をみてもまちがいなくトップだと思い ます。 それ故、直接ラム自身の活躍がないのに最後には、「ラム」というキャラが ハッキリと残っているのだと思います。 それを狙って行った押井監督という人は、さすがだと思います。やり方は多 少策略じみた事をやったようですが結果がすべてであるとするなら、私は止む なしと思います。 少なくとも、私が劇場で接するのがBDでなかったのなら、多分るーみっく のみならずアニメについてもそれ程興味を示さなかったことでしょう。 今、こうして書いているのはBDのおかげという事ですね。(^_^;) まあ、まずはこのぐらいで。 A&L NIFTY-Serve GBF02453 PC-VAN CHM88424