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#1581/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (XGM38132) 94/ 4/27 14:55 ( 93) 考察>めぞん一刻TV92話の感想 by阿修羅 ★内容 92話の事。 何も言うこと無い位に感動しておりますが、その、ゴールインした、っていう明 確なものが無い。つまり、ホテルには行かないんですね。やっぱり。まぁ、7時代 なんだから当然か。 惣一朗の事を忘れさせて欲しい、っていうのは、これは、原作の響子の心理にお いて大変重要な部分です。また、原作で五代がホテルで惣一朗の名を気にした、だ から後の惣一朗の墓前での五代の言葉が、映える、んですよね。 「僕の目にはあなたしかいない」。もし僕が原作を読んでいなかったら、TVの ソフトな結ばれ方でも良かったかも知れない…か………いや、不満が残るでしょう ね。高校生の恋愛ごっこ(語弊が(;))(じゃない二人もいるだろうけど)じゃない んだよね。最終的に恋人同士ってのは、男と女ってのは、大人の恋ってのは、求め 合うものなんじゃないだろうか。 冷静に考えて、ホテルに行って惣一朗の事考えて成し遂げられないってのは、す っげーみっともないし、これ以上響子を傷つける手段は無いだろうって位の事です よね。原作はここで何が表現したかったか。隠れた意味として、優しいばかりが男 じゃないぞって、女性は強引さを求めるものなんだって、そう解釈したんですけど ね。ある意味、優男批判ですか。そんな物も、TVの流れでは汲み取りようが無い ですよね。 めぞんを放送する時代が、90年代なら、原作の通りに作ったでしょうか。多分、 今なら可能でしょうね。 そもそも、TV版「めぞん一刻」は子供向けでなくて、高校・大学生以上を対象 にそういうコンセプトで初めから作ってるらしいんですよね。以下に僕がこう言う 根拠にする新聞記事を載せます(新聞記事はいいような気もしたけど、これも著作 権に引っかかるのかな(;))。 ===================================== 朝日新聞 1986年3月26日 朝刊 24面(テレビ欄) コラム「舞台うら」 題 若者向けアニメ 幼児から小学生向けが主流のテレビアニメを、高校生から大学生向けに年齢層を 上げたらどうなるだろう。今夜から始まるフジテレビのアニメ漫画「めぞん一刻」 は、一つの実験でもある。 マンガ文化、と言う言葉まで生まれ、若者向けのコミック誌があふれる。なのに、 テレビアニメはなぜか低年齢向け。それも年々ドラマ性のあるものが強く要求され てきており、「大学生も含むアニメファンたちは、今のテレビアニメに満足してい ない」と、スタッフたちは分析する。 「めぞん一刻」は、こうした現状にこたえようというねらいで、アパートの美人 管理人と、そこに住む大学生の、もどかしくて、甘く切ない、心のすれ違いをテー マにしたラブ・ストーリーに仕立てている。原作は高橋留美子。 「アニメが低年齢向けなのは、放送時間が早いせいもある。この時間帯に、若者 向けを放送して結果はどう出るか」。スタッフたちの関心は高い。 ===================================== この記事に拠れば若者向けとして作られたのは初めて、という感じですが、実際 めぞん一刻のような密度の濃い恋愛を描いたTVアニメってそれ以前には無かった と思います。それで、それならラブシーン描いてもいいじゃないかって思うんです が、初の試みでいきなりラブシーンってのはやっぱ無理だったのかな(朱美の「一 発やってく?」って言葉も無かったしね)。 僕はめぞんのキャラの人間臭さが好きなんですが、TVはどうしても子供も見る から、しょうがないのかなぁ。あんまりリアルに(仮想)現実を描くのは。 でも、4年に及ぶ恋愛の結末がプラトニックなままで終わるなんて、そんな綺麗 な話無いでしょう。しかも響子は未亡人なんですよ? 高橋さんは人間臭いリアル さをめぞんに持たせるために、あえて響子という未亡人をヒロインにした(独断)。 ヒロインが未亡人の恋愛マンガって他に知らないんですが、わざわざそういう特殊 な設定にしたんですよね。で、それなら最後はやっぱり、ねぇ。TVは綺麗すぎだ よね。 「あなたしか抱きたくないんです!」。なんか解るよその気持ち(^^;)。で、この 言葉はめぞんからは欠いてはならない、っていうのが僕の結論ですね(本論がねー ぞって声が(^^;))。 響子は未亡人だけどその性格や態度は乙女?って感じですよね。僕はここに高橋 さんの世の男(女性にもか?)に対する批判的態度が現れている様に思うんです。 つまり、女だって処女かそうでないかって言うのは気持ちの問題なんだぞ、って事 です。とかく女性はその辺男より言われますからね。まぁ、実際の所は僕にはまだ わかんないですけどね。 話変わって純粋に登場人物の気持ちの事。 この話で、原作でもTVでも考えさせられる事があります。最後の別れ際のこず えの言葉です。五代に「好きな人って誰?」と聞いて、すぐに「やっぱりいい」と 言いますね。ここの所のこずえの気持ち、なんとなくは解るんですが、ちょっと掴 みきれない。描写が足りないとかでなくって、シネマのワンシーンを見てるみたい で、ただ見てるだけでは気持ちが汲み取れない。 自分はずっと五代が自分を好きでいるって信じてきて、急にそうでなかった事が 解って………辛いよ。なのに、こずえちゃん明るいんだもんな。思うに、彼女には 五代が自分の為にどれ位苦しんだか、悩んだかって事が解ったんじゃないかな。そ れで、あんなに潔く…、なんか、やっぱり別れは切ないね。 その点、響子はほんっっっとに鈍くてわがままで、五代は大変でしたねぇ。僕は やっぱりこの物語は五代に同情(哀れむ?)する形で読んでるみたいです。 それでも、それでも男を惹き付ける響子の魅力って一体なんだろう。絵(容姿?) が好きってだけでキャラにここまでの人気は出ない(と思う。少なくとも僕はそ う)。うむむ。 ああ、言いたいことは腐るほど(オイオイ)あるのに、全然上手く言えない。ああ、感 覚をそのまま言葉や絵や音楽に出来たら……いーのになぁーーー〜〜 とりあえず書き込もう。24巻見たら何か想像と違ってて訂正しなきゃならない 事もあ有り得るけど(;)。(眠いし(笑)) 94/4/29 by 阿修羅