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投稿日時:1994/ 5/23 23:12 投稿者ID:QEG72756
#1636/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (QEG72756)  94/ 5/23  23:12  ( 51)
雑感>RE#1633 それは違いますよ。   飛鳥 杏華
★内容

☆altjinさん

>「飛鳥さんは元々らんまがヒロインである」と見なされ、

 これは違いますよ(きっぱり)。見方としては2通りのものをもっています。あ
くまで作品として見た場合、ヒロインは終始天道あかねであって、らんまがヒロイ
ンであったことはないと思っています。

 また、シチュエーションとしと見た場合、あかねの断髪まではヒロインはあかね
であり、断髪以降、らんまがあかねを押さえて前面にしゃしゃり出て、あかねは一
歩引かされたかたちになり、「ジャコウ王朝編」を期に再び逆転したと見ています。

 表面的に見て、らんまがヒロインであるように見える「良牙変身」から「ジャコ
ウ王朝編」までの間は、らんまがヒロイン代行をつとめ、あかねをかばって矢面に
立っていたという感じで見ています。

 何の矢面かといえば、それはやはり批判でしょう。批判読者、特に「うる星やつ
ら」を背負った批判読者の批判対象となるのは、もちろん作品そのものもあります。
しかし、「うる星やつら」の人気の大部分がヒロインであるラムによって支えられ
ていたことを考えると、それと比較対照されるのは、同じ作品上のヒロインである
天道あかねです。

 ラムを圧倒的に支持する読者が、ラムとのギャップから、あるいはラムを奪われ
た腹いせにあかねを攻撃したことは想像に難くありません。この攻撃に、らんまを
前面に立て、かわいらしく、妖しく振舞わせることによって、視点をあかねからそ
らさせようとしたのではないかと思うのです。

 らんまのかわいさ、妖しさ、そして器用さ…。こういったものを強調して行き、
逆にあかねには「不器用」というレッテルを貼って落しめ、笑い者にしてみせるこ
とによって、あかねへの批判をやわらげようとしたのではないでしょうか? 料理
ネタなどはラムとの共通項をあかねに与えたものだと言えます。

 しかし、それをけもさんはあえて戻そうとした。母親登場により、乱馬に「男に
戻る」という目的を再び与えた。これは、あかねの断髪以降は実質的に意味を失っ
ていた目的なんですよね。和風男溺泉とか何度かその手のネタはありましたが、断
髪とともにあかねが乱馬の体質に対するこだわりを捨ててしまってからは、あまり
意味のあることではなくなっていたんです。

 この目的に従って、乱馬が男に戻って行くとしたら、当然、らんまが代行してい
たヒロインの座は天道あかねに戻ることになる。らんまが男性への回帰をたどり、
らんまファンに「恩返し」をして行く一方で、天道あかねのヒロイン復帰への伏線
も徐々に張られて行っています。「暴力料理教室」などはその好例ですね。

 それ以前から「素直でない」という性格も解消されてきいます。若干、らんまの
男性回帰の終結とは時期がズレましたが、「真之介編」では普通のカレーを作るに
至ります。それまで、あかねを一歩引かせる記号となっていたものが徐々に解消さ
れ、ここであかねはヒロインとしての完全復帰を果たしたと見ているのです。


                    QEG72756   飛鳥 杏華
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