![]() |
#1710/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (PJG68527) 94/ 6/11 3:39 ( 32) k雑感>RE#1702 もうあなただけなの… 古屋一雄 ★内容 >「隠している=響子自身はまだ惣一朗に縛られている」という事で、 >にも関わらず「あなただけなの」と言った訳です。 う〜ん、なるほど。そうかもしれないです。 ただ、やっぱり私は、生きている人に向かって故人と比較して 「あなただけ」なんて言うのかなあ、という疑問も覚えます。 単純に、瞬も明日菜と話がまとまったし、他にいないし、「あなただけの」 (だから、これからもよろしく)ということじゃないのかな、と思いました。 惣一郎と裕作のうち裕作だけなの、ということではなくて、 頼れるのは(今となっては)裕作だけなの、ということではないか、と。 ところで、ここは心理描写もさることながら、言葉の遊びも一興です。 響子 裕作 「おかわりは?」 (中略)「もう行かなきゃ。」 「それじゃ…」 「あの…」 「今日…音無の家に行ってきますね。」 「…………」 「じゃ…」 「あの…」 「もうあなただけなの…」 <「桜の下で」より> 裕作は、行かなきゃ、とか、それじゃ、とか、 やたらつれないセリフばかり口にします。 そこで、響子の不安が爆発して、あなただけ、という弱気なセリフが 出てくるわけです。 このセリフは、裕作のそれと対応しています。 一連のつれない発言の中で先頭のセリフ、「もう行かなきゃ。」を受けて、 (そんなつれないこと言われても、私は)「もうあなただけなの…」 (だから、そんなつれないこと言うなよ)って言ってるんじゃないでしょうか。 PJG68527 古屋一雄