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#1745/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (XGM38132) 94/ 7/ 4 23: 6 (118) 感想>原作めぞん一刻67(7巻-4)〜72(7-9)話 by阿修羅 ★内容 《単行本7巻PART.4 第67話『落ちていくのも』》 五代がこずえから貰った手編のセーターに絡んで、五代と響子が喧嘩する話です。 五代がこずえからセーター貰って、それを着ていたのが、響子さん、悔しくて寂 しかったんでしょうね。 寂しいっていうのがおかしいと思われるかも知れませんが、五代がこずえの為に 気を使っている、自分によりも優しくしている様に見える、だからといって自分は こずえの様に素直になれない。それで、幸せそうなこずえに対して自分は、と思う と寂しくなる、という事です。 響子さん9才も年上の人を好きになった人だし、自分の容姿や能力にもそれなり の自信もあっただろうし、増して、五代は年下で一見情けないと来てて、要するに、 見栄を張って、一生懸命隠そうとして、五代に、本当は甘えたいのを我慢してたん でしょうね。でも、結果としてそれはヤキモチとして表に出てしまっているんです けどね。 だから、五代に頬をたたかれて、我慢の糸が切れて、涙が出てしまった。「私だ って」、ってやつでしょう。(かわいいもんじゃないか(笑;)) 《単行本7巻PART.5 第68話『宴会謝絶』》 わざわざセーターを持って来た理由は、彼女、正直に本心を話してます。そして、 初めて自分がこずえに、また、こずえに優しい五代にヤキモチを焼いている事を、 認めました。それも五代に直接。実質告白ですね。 ところで。「それ(セーター)から目をそらしちゃいけないと……」。これは、 こずえと対決する、って事でしょうか。でも、セーターは罰で、自分は罰を受けな くちゃいけないと言う。一体どういう意味なんでしょう。セーター=こずえ=五代 が何処かで惹かれている女性=ライバル、か? それとも、セーター=こずえに突 き返せずに貰ってきた=五代の優しさ、でしょうか? 目をそらす、と言うのは、見ると辛いからそらす訳ですが、セーターを見ると辛 い=こずえの嬉しそうな様子を考えると寂しい=寂しさを紛らわす為に五代に冷た くする、三鷹とつき合う。 で、そらしてはいけないんですから、五代に対して素直になる、と言うことでし ょうかね、やはり。 罰と言うのは、本当は五代が好きなのに、意地をはって、自分を好きだと言って くれる五代にわざとそうでない様な素振りをして、五代を悩ませて、縛っている事 にでしょうか? それとも、五代の自分に対する思いを、こずえの存在があるとは 言え、すぐに疑ってしまう事にでしょうか? こちらは、両方でしょうね。 それから、難しいのは、「あたし………きっと………」の後何を言いたかったか です。きっとあなたが好きなんです、か、きっとあなたを信用します、なのか(実 は解ってません(^_^;)。う…本当に難しいぞ)。 まぁ、前にも言ったけれど、人の心の事なので、どれか一つ、ではないでしょう。 もう一つ言うと、僕の解釈で考ええた登場人物の心境は、僕の読み方のめぞん一 刻の中では、どれも正しいと、いう事にもなりますか。ただ、この結論に達してし まうと後の議論に結びつかないので、作品解釈に於いては、これはデフォルトとし てあえて触れない方がいいですね。 ここで(とーとつだ(;))、この話で二人がキスしてしまっていたら、それとも五 代がもう少しだけ積極的になっていたら、多分めぞん一刻はここで終わってしまっ たでしょうね。 《単行本7巻PART.6 第69話『駆け落ちクラッカー』》 響子さんが、晶が五代を着替えさせているのを見た時、すごく照れているのを見 て思った事なんですが、大学に行ってない彼女は−−(予測でしかないから辛いが (^^;)、大学に行くと行かないとでは、行った方がより思考や精神に於いて大人にな るのではないかと思う(学ぶ事は大きな影響を与えるものだ(^^;))。人にもよるし、 対する構え方にもよると思いますけどね)−−、一見は大人だけど、まだ大人にな りきれてない部分を残してるんですよね。なぜなら、もし大学に行っていたら、そ の数年の時間が、高校時代の若い響子を、もっと成長させて(大人にならせて)い るはずです。しかし、乙女(少女だろか。どっちにしても、なんか照れるな(;))の まま結婚して、さらに半年で惣一朗がいなくなって、大人になる機会がなかった。 増して、惣一朗は自分の高校の時の先生だったんですから、響子にとっては結婚生 活も、高校生の延長の様な面が有ったのではないでしょうか。それが、短くても結 婚経験がある事が、自分に衣を着せてしまっているんでしょう。 「なーんであんな優柔不断な男がもてるのかしらねー」。おやおや、響子さん、 自分の好きな男に、結構自信持ってんじゃないですか。晶はモテた訳じゃないのに ね。この疑問の答えは、彼女自身に聞きましょう。 《単行本7巻PART.7 第70話『愛の骨格』》 この話で、五代と二人きりの時の響子さん、なんか浸りきってます。何に浸って るんだろうか、と暫し悩んだんですが、早い話が、五代に浸っとると−−(げ、卑 猥ないな、あ、でも勘違いしないで下さいよ。そーいう意味じゃありませんよ。っ てだから(^_^;))(スタンダールの言ってる“結晶作用”と言うのはこの事だろう か? でもあれは相手の美化の事だったよな(;)。う、怪しい(^^;))−−、いう事 でしょう。 お互いに両思いであることを確認できて、この後、二人の間の本当の障害は惣一 朗だけになるんですね。 ここで、五代にとってのこずえの位置付けがとっても難しいんです。五代はこず えにも惹かれているのは確かだと思うんですが、響子への思いとは明らかに質が違 うんですよね。一体どういう感情なんでしょうか? なかなか難しい…。 ここも、キスしちゃってたら、めぞんはここで完結ですね。よーするに、この一 連の骨折事件で、恋人同士としての条件は成立した訳です(将に愛の骨格が出来上 がったんですね)。で、それでもくっつけないのは二人の性格の為、とあっさり言 えばそういう事でしょうねぇ。ま、ここでくっつけないのが高橋留美子さんのラブ コメの共通点ですね。 《単行本7巻PART.8 第71話『雪に二文字』》 「なんできっぱり断らないのよ」 あの状態で断れたら、あんた五代の事好きにならないよ。(そーいう優しい五代 が好きなんですから)。三鷹は、と言うと、既に彼は五代との比較の為だけの存在 になっている様ですね。 《単行本7巻PART.9 第72話『愛のヒハビリテーション』》 五代が退院して一刻館へ返ってきた時の響子さん、嬉しそうですねー。まー、す ぐにヤキモチに変わっちゃいますが…(;) しかしまー、何です、この骨折騒ぎ、読めば読むほど、響子さんの独占欲がひし ひしと伝わって来る。本人を憎めないこずえに対しても、独占欲だけは働くんです から。そんなに五代が好きならねぇ…(って、なんか実在の人物の事言ってるみた いで、ちょっと自分が怖い(^^;)) 94/7/1 by 阿修羅 P.S. まだ書いてる途中だったんですが、なんかまとまらなかったので、このまま上げ ちゃいます。 94/7/4