SIG るーみっくわーるど SIG るーみっくわーるど」は、漫画家 高橋留美子先生(るーみっくわーるど)の作品が好きな仲間が集まっているグループです。 るーみっく好きなメンバー間コミュニケーションのためのチャットや掲示板の提供、るーみっく系イラスト・小説・リンク集の公開などを行っています。 オフ会も不定期に開催されています。1992年6月にPC-VAN上で誕生した歴史あるグループです。
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投稿日時:1994/ 7/ 4 23: 6 投稿者ID:XGM38132
#1745/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (XGM38132)  94/ 7/ 4  23: 6  (118)
感想>原作めぞん一刻67(7巻-4)〜72(7-9)話   by阿修羅
★内容


《単行本7巻PART.4 第67話『落ちていくのも』》
 五代がこずえから貰った手編のセーターに絡んで、五代と響子が喧嘩する話です。
 五代がこずえからセーター貰って、それを着ていたのが、響子さん、悔しくて寂
しかったんでしょうね。
 寂しいっていうのがおかしいと思われるかも知れませんが、五代がこずえの為に
気を使っている、自分によりも優しくしている様に見える、だからといって自分は
こずえの様に素直になれない。それで、幸せそうなこずえに対して自分は、と思う
と寂しくなる、という事です。
 響子さん9才も年上の人を好きになった人だし、自分の容姿や能力にもそれなり
の自信もあっただろうし、増して、五代は年下で一見情けないと来てて、要するに、
見栄を張って、一生懸命隠そうとして、五代に、本当は甘えたいのを我慢してたん
でしょうね。でも、結果としてそれはヤキモチとして表に出てしまっているんです
けどね。
 だから、五代に頬をたたかれて、我慢の糸が切れて、涙が出てしまった。「私だ
って」、ってやつでしょう。(かわいいもんじゃないか(笑;))


《単行本7巻PART.5 第68話『宴会謝絶』》
 わざわざセーターを持って来た理由は、彼女、正直に本心を話してます。そして、
初めて自分がこずえに、また、こずえに優しい五代にヤキモチを焼いている事を、
認めました。それも五代に直接。実質告白ですね。
 ところで。「それ(セーター)から目をそらしちゃいけないと……」。これは、
こずえと対決する、って事でしょうか。でも、セーターは罰で、自分は罰を受けな
くちゃいけないと言う。一体どういう意味なんでしょう。セーター=こずえ=五代
が何処かで惹かれている女性=ライバル、か? それとも、セーター=こずえに突
き返せずに貰ってきた=五代の優しさ、でしょうか?

  目をそらす、と言うのは、見ると辛いからそらす訳ですが、セーターを見ると辛
い=こずえの嬉しそうな様子を考えると寂しい=寂しさを紛らわす為に五代に冷た
くする、三鷹とつき合う。
 で、そらしてはいけないんですから、五代に対して素直になる、と言うことでし
ょうかね、やはり。

 罰と言うのは、本当は五代が好きなのに、意地をはって、自分を好きだと言って
くれる五代にわざとそうでない様な素振りをして、五代を悩ませて、縛っている事
にでしょうか? それとも、五代の自分に対する思いを、こずえの存在があるとは
言え、すぐに疑ってしまう事にでしょうか?
 こちらは、両方でしょうね。

 それから、難しいのは、「あたし………きっと………」の後何を言いたかったか
です。きっとあなたが好きなんです、か、きっとあなたを信用します、なのか(実
は解ってません(^_^;)。う…本当に難しいぞ)。

 まぁ、前にも言ったけれど、人の心の事なので、どれか一つ、ではないでしょう。
 もう一つ言うと、僕の解釈で考ええた登場人物の心境は、僕の読み方のめぞん一
刻の中では、どれも正しいと、いう事にもなりますか。ただ、この結論に達してし
まうと後の議論に結びつかないので、作品解釈に於いては、これはデフォルトとし
てあえて触れない方がいいですね。

 ここで(とーとつだ(;))、この話で二人がキスしてしまっていたら、それとも五
代がもう少しだけ積極的になっていたら、多分めぞん一刻はここで終わってしまっ
たでしょうね。


《単行本7巻PART.6 第69話『駆け落ちクラッカー』》
  響子さんが、晶が五代を着替えさせているのを見た時、すごく照れているのを見
て思った事なんですが、大学に行ってない彼女は−−(予測でしかないから辛いが
(^^;)、大学に行くと行かないとでは、行った方がより思考や精神に於いて大人にな
るのではないかと思う(学ぶ事は大きな影響を与えるものだ(^^;))。人にもよるし、
対する構え方にもよると思いますけどね)−−、一見は大人だけど、まだ大人にな
りきれてない部分を残してるんですよね。なぜなら、もし大学に行っていたら、そ
の数年の時間が、高校時代の若い響子を、もっと成長させて(大人にならせて)い
るはずです。しかし、乙女(少女だろか。どっちにしても、なんか照れるな(;))の
まま結婚して、さらに半年で惣一朗がいなくなって、大人になる機会がなかった。
増して、惣一朗は自分の高校の時の先生だったんですから、響子にとっては結婚生
活も、高校生の延長の様な面が有ったのではないでしょうか。それが、短くても結
婚経験がある事が、自分に衣を着せてしまっているんでしょう。

 「なーんであんな優柔不断な男がもてるのかしらねー」。おやおや、響子さん、
自分の好きな男に、結構自信持ってんじゃないですか。晶はモテた訳じゃないのに
ね。この疑問の答えは、彼女自身に聞きましょう。


《単行本7巻PART.7 第70話『愛の骨格』》
  この話で、五代と二人きりの時の響子さん、なんか浸りきってます。何に浸って
るんだろうか、と暫し悩んだんですが、早い話が、五代に浸っとると−−(げ、卑
猥ないな、あ、でも勘違いしないで下さいよ。そーいう意味じゃありませんよ。っ
てだから(^_^;))(スタンダールの言ってる“結晶作用”と言うのはこの事だろう
か? でもあれは相手の美化の事だったよな(;)。う、怪しい(^^;))−−、いう事
でしょう。
 お互いに両思いであることを確認できて、この後、二人の間の本当の障害は惣一
朗だけになるんですね。
 ここで、五代にとってのこずえの位置付けがとっても難しいんです。五代はこず
えにも惹かれているのは確かだと思うんですが、響子への思いとは明らかに質が違
うんですよね。一体どういう感情なんでしょうか? なかなか難しい…。

 ここも、キスしちゃってたら、めぞんはここで完結ですね。よーするに、この一
連の骨折事件で、恋人同士としての条件は成立した訳です(将に愛の骨格が出来上
がったんですね)。で、それでもくっつけないのは二人の性格の為、とあっさり言
えばそういう事でしょうねぇ。ま、ここでくっつけないのが高橋留美子さんのラブ
コメの共通点ですね。

《単行本7巻PART.8 第71話『雪に二文字』》
 「なんできっぱり断らないのよ」
  あの状態で断れたら、あんた五代の事好きにならないよ。(そーいう優しい五代
が好きなんですから)。三鷹は、と言うと、既に彼は五代との比較の為だけの存在
になっている様ですね。


《単行本7巻PART.9 第72話『愛のヒハビリテーション』》
 五代が退院して一刻館へ返ってきた時の響子さん、嬉しそうですねー。まー、す
ぐにヤキモチに変わっちゃいますが…(;)


 しかしまー、何です、この骨折騒ぎ、読めば読むほど、響子さんの独占欲がひし
ひしと伝わって来る。本人を憎めないこずえに対しても、独占欲だけは働くんです
から。そんなに五代が好きならねぇ…(って、なんか実在の人物の事言ってるみた
いで、ちょっと自分が怖い(^^;))


                         94/7/1  by 阿修羅

P.S.
 まだ書いてる途中だったんですが、なんかまとまらなかったので、このまま上げ
ちゃいます。
                                                            94/7/4
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