SIG るーみっくわーるど SIG るーみっくわーるど」は、漫画家 高橋留美子先生(るーみっくわーるど)の作品が好きな仲間が集まっているグループです。 るーみっく好きなメンバー間コミュニケーションのためのチャットや掲示板の提供、るーみっく系イラスト・小説・リンク集の公開などを行っています。 オフ会も不定期に開催されています。1992年6月にPC-VAN上で誕生した歴史あるグループです。
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投稿日時:1994/ 7/16 16:38 投稿者ID:QEG72756
#1793/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (QEG72756)  94/ 7/16  16:38  (160)
感想>RE#1790 無視してようかと思ったが…。  飛鳥 杏華
★内容

 #1790については無視してようかと思いましたが、マッシャ・アッキーニさ
んが書いた内容の中の私の実際の考察意図についてフォローする必要も出てきたの
で書くことにします。

 まあ、私としてはたとえaltjinさんが、「けもさんのターゲットは飛鳥杏
華だ」と主張しても、それがaltjinさんの感想や考察の中に、あるいは、我
々との議論の中に収まってるかぎりは、特に非難とかはしないつもりでいました。

 ただし、間違った解釈をされたときには、ちゃんと説明するよう最低限努めてき
ました。それでも、抜けは出てくるわけで、見落とし等で反論してない部分も結構
あったみたいですね。

 ただ、今回の#1790は最後の部分が感想・考察や議論の中からはみだしてい
ると言えます。これは世間および高橋留美子という特定個人に対して、これが事実
だよと報道しているに等しいものです。

 ここに書かれた「人たち」は、ここでのLOGの流れを読んでいる人ならば、だ
いたい、ひな子先生と「セーラームーン」の関係を肯定している私とマッシャ・ア
ッキーニさんであることが推測できるでしょう。たとえそうでなかったとしても、
そう誤認させる可能性はかなり高いものがあります。

 これが、私やマッシャ・アッキーニさんの実名を出して、我々に対して「そうい
うことにはなりませんか?」とぶつけてきたもののならば、我々はそれに対する返
答をして議論を回して行くことができます。しかし、外へ向けていきなり大声で叫
ぶようなマネをされたのではたまったものではありません。しかも、それが誤解で
あり、事実無根のものであるとすれば、それこそ流言蜚語というものです。

 さて、私が「らんま」の終了が近いという事を書いたのは、「セーラームーン」
とはまったく関係ありません。あの当時、「無敵鏡編」で珊璞と沐絲、「破恋洞編」
で右京と良牙のカップリングとおぼしき対応が見えたため、世間でよく言われてい
る「るーみっく連載作品における終了間際のキャラ整理」という観点と、持論であ
る「麝香王朝編」で天道家の風呂場から始まった大きなストーリーの流れが、再び
天道家の風呂場で閉じたという考察とが合わさって出てきたものです。

 だいたい、「セーラームーン」と対抗するために何で「らんま」を終わらせない
とならないんでしょうか? どういう因果関係があるのかな? るーみっくファン
で「セーラームーン」に転んでいった人は結構多いみたいですが、その人たちの目
的って「らんま」を早く終らせることだったのだろうか? ただ単に、「セーラー
ムーン」が気に入ったからじゃないのかな?

 確かに、「セーラームーン」の面白さが「らんま」に欠けているというような言
い方で「らんま」を批判する人はいたかもしれませんが、私はそれぞれ面白さのポ
イントが違うし、楽しみ方も違うと思ってますから、「らんま」じゃ「セーラーム
ーン」に勝てないなんて思考は持ってません。

 だいたい、昨年の夏までやっていた「セーラームーン」関係の同人活動を、それ
以降、スッパリやめてるーみっくに専念してるんですよ、私は…。昨年の夏に受け
た仕事で延び延びになっていたものを今年の6月に仕上げましたが、それは同人と
しての義務をキッチリ果たすという私のポリシーによるものです。その際にも「セ
ーラームーン」関係はこれが最後になるからと念を押しています。

 それは、何よりもるーみっくの、「らんま」の魅力に、高橋留美子という作家の
魅力に取り馮かれたからです。あの「らんま完結」の頃にも「らんま」を(けもさ
んの意志で)終らせるにしろ、続けるにしろ、次に何をやらかしてくれるのか楽し
みだという内容のことを書いていると思います。つまり、「らんま」をどうするか
はけもさんの意志のままに…という姿勢です。これはマッシャ・アッキーニさんも
同じはずです。

 これは、筒井康隆氏を源流に、高將治さんからの流れで、「作家の創作活動その
ものに読者が介入しようとすることはこの上なく作家に対して失礼なことである」
という考えがあるからです。そういうことをする人に対して、ズバっと指摘して苦
言を呈するのがマッシャ・アッキーニさんであり、静観しながら「困ったもんだ」
とため息をついているのが私という違いはありますが…。

 我々は、考察を書くことで作者の意志を動かそうとしているのではありません。
逆に、作者の意志の流れを追って、それを自分なりに解釈して作品のひとつの読み
方として一般読者に提示することで、作品の、作家の懐の深さを伝えようとしてい
るんです。

 もちろん、その過程で誤読もします。「らんま完結」説は確かに誤読でした。そ
れは、根拠となった2つのシリーズを読み違えたからです。あの辺は実にけもさん
の作家としての巧みさにやられたというところです。完敗でした。どっちとも取れ
るんですよ。珊璞と沐絲にしても、右京と良牙にしても…。くっつきそうな雰囲気
をチラつかせる一方で、最後には決裂のかたちで終らせている。

 これは、くっつきそうな印象から「痴話喧嘩」のレベルとも取れるし、これをも
って「完全破局」とも取れる…。もしかしたら、読者に対するリサーチだったのか
もしれません、世間で言われているカップリングに対する…。

 結果として、良牙には雲竜あかりが登場してきました。ここに至って「破恋洞編」
は右京×良牙の完全破局を意味するものだったという読み方ができてくる。確かに、
最後に幽霊たちに邪魔されて喧嘩で終っているんだから、そうであってもおかしく
ないんですね。(現在はこっちの説をとっています。)

 ですから、現在は「らんま完結」説は消滅しています。確か、「当分終わりそう
にない」という印象は以前に書いたと思います。フォローの考察を出していないの
で、継続と受け取られてても文句は言えませんがね。

 ピンクとリンクについては、もっと恐い意味があると思いますよ。その内容につ
いては、5月から気づいていました(情けない話ですが、高さんのアドバイスでわ
かった)が、あまりにも悲劇的(少なくともここでは)な内容なので、私からは書
けませんでした。高さんは「言っといた方がいいよ」と言っていたんですが…。

 その内容については、そのうちマッシャ・アッキーニさんが危険を冒して書いて
くれるそうです。(そのときは皆さん、マッシャ・アッキーニさん個人を非難しな
いでくださいね。その読みは当事者の一人である私ともほとんど一致しているんで
す。)

 さて、マッシャ・アッキーニさんの言うように、作者を不快にさせなかった自信
なんて私もないですね。特に読者批判論なんて危険なものです。それを提示すれば、
それによってるーみっくを離れる読者も出て来る。だから、けもさんからの警告と
いうのもまんざら「無い」とは思っていませんよ。実際、公紋竜の中には私も描か
れてると思うし…。

 ただ、私個人をとことん叩くためにかすみさんの髪を切ったりしたら、多くの一
般読者を犠牲にすることになります。かすみさんが好きなのは私だけじゃないんで
すから…。(余談ですが、私は短い髪の女性の方が好きですから…。)

 確かに、あかねの断髪は一般読者にショックを与えたかもしれません。しかし、
それは作品として意味のあることです。今、かすみさんの髪を切ったところで、作
品に対して何の意味があるでしょうか? 作品の主路線からはずれてしまっている
かすみさんの髪に何の意味があるんでしょう? これから先、かすみさんが再びス
トーリーの中心舞台にカムバックするというのならともかく…。

 そんな意味のないことを私怨のためだけにやると…。altjinさんは、そこ
まで高橋留美子という作家を見くびっているんでしょうか? altjinさんは
意識してないかもしれませんが、そういうことを言っているのと同じなんですよ。
それって、altjinさんの方が「高橋留美子は心の狭い作家だ」と言ってるの
と同じなんじゃありませんか?

 私はaltjinさんの即応性は評価していますが、それが短絡になってしまっ
たら恐いものがあります。今回の「…仕返しするんだってよ。」は、私の読者批判
論を肯定するにはもってこいの台詞です。でも、私は飛びつかなかった。今回だけ
ではとても結論は出せません。しかし、altjinさんは飛びついて早くも結論
を出した。どっちが「慎重派」なんでしょう?(笑)

 マッシャ・アッキーニさんの「スパイラル構造」の考察が一朝一夕のものでない
ことは容易にわかりますし、私にしても何度も自分の論を見直して修正を加えてき
ています。私がきっちりとした考察をなかなか出さないのも、そう簡単に結論づけ
ができないからです。

 ある記号が見えたとき、私はまず、その回の中での位置づけを読み、最近の話の
流れを読みます。さらに、似たような系列の話や同じ言葉やキャラ、小道具等の出
てきた話を再検討し、全体の流れや位置づけを読みます。(結局、ほとんど全巻を
読み返すことになります。)

 それから、もちろんここのLOGや同人誌等とのかかわりについて、作品の執筆
時期の頃や、まる1年前(けもさんは、このまる1年前のほぼ同じ日付というのを
結構使っているように思える)の状況を調べたりする。

 必要であれば、「うる星やつら」や「めぞん一刻」、あるいは読み切り作品との
関係を見たり、その話数の合計をカウントしたり、「らんま」のその回までの総頁
数を計算したりもする。

 こういうことをやって、自分のひらめきに矛盾がないかを検証した上で書いてい
ます。もちろん、それでも誤読するわけですから、簡単に結論づけはできませんよ。

 同じことをやってくれとは言いませんが、少なくとも特定個人のことを書くとき
には、充分な根拠を提示しないと、私だからいいけど、場所と相手を間違えたら大
変なことになりますから…。(^_^;)

 最後に、#1792に関連してですが、「己の欲望に限りなく忠実」という意味
での健全だとしたら、私はむしろ不健全ですね。(笑) 私が健全であるためには、
「かすみさんヒロイン説」とか「珊璞ヒロイン説」を書かなければなりません。つ
まり、私の考察は自分の好きなキャラをプッシュするために行っているわけではな
いということ。これだけは、ハッキリと断言しておきます。


                    QEG72756   飛鳥 杏華
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この投稿:#1793 感想>RE#1790 無視してようかと思ったが…。  飛鳥 杏華
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