SIG るーみっくわーるど SIG るーみっくわーるど」は、漫画家 高橋留美子先生(るーみっくわーるど)の作品が好きな仲間が集まっているグループです。 るーみっく好きなメンバー間コミュニケーションのためのチャットや掲示板の提供、るーみっく系イラスト・小説・リンク集の公開などを行っています。 オフ会も不定期に開催されています。1992年6月にPC-VAN上で誕生した歴史あるグループです。
ホーム | About | 新着・お知らせ | フォーラム | ライブラリ | チャット公開ログ | メンバー紹介 | リンク | Copyright
投稿日時:1994/ 7/28 15:13 投稿者ID:YUD09175
#1812/3141 るーみっく☆わーるど
★タイトル (YUD09175)  94/ 7/28  15:13  ( 37)
雑感>仕返し人形って…        マッシャ・アッキーニ
★内容

 五寸釘くんに似てません? 木槌で手を打つし、人を操る能力があるし、乱馬
くんを恨むし…。

 先週、私は怖くて発言できませんでした。飛鳥さん、altjinさん、他に
電話で2名から話を聞いたわけですが、これだけ人によって解釈が分かれたのは
久しぶりです。私は、「仕返しするためにキャラクターに乗り移るんだな」とい
うところまで読んでストップしてます。

>  こう考えてくると、作者が意図した記号の意味が1つであっても、受け取る
> 側の解釈で何通りにも読めてしまう。そこが「すごい」とも言えるし、一方で
> 「恐い」のかなとも思います。
                     (#1810 飛鳥 杏華さん)
 以前から私もそう思っていました。尤も、マルチ・ミーニングを作者が意図し
ている可能性は濃厚ですが(押井さんなんかは公然とそう言っている)。
 前に個人誌を出したときに、「シンデレラの恩返し」について解釈を何通りか
出してみたり、飛鳥さんの文章を引用させてもらったりしたのは、そうすること
によって解釈の相対化を狙ったものでした。そうした意図を読み取ってくれた人
はほとんどいなかったようなので、効果があがったとはお世辞にもいえませんけ
どね。
 高 將治さんがこう書いてましたよね、

> 作品批評なるものがその作品を映す鏡とは決してなりえずただ作品に付属する
> 別なものとしかなりえない

 このことにすら気付いていない人たちがいる。だから私は「批評」なんて物に
手を出す気になった(あれから1年半…)。

 そもそも絶対無二の「正読」なんてものがあるのか。無数の「誤読」があって、
その中で作者の意図したものにたまたま近かったものが一番「正読」に近いとい
うことではないのか。ところが作者がその意図を明かすことは滅多になく、従っ
てその「正読」に近い「かもしれない」というものですら、解釈のひとつとして
「誤読」の渦に埋没してしまう…。

 こんなことをずっと考えていたりします。馬鹿でしょうか、私。

                         マッシャ・アッキーニ
前の投稿:#1811 感想>34号のらんま「アロハ漂流教室」 マッシャ・アッキーニ
この投稿:#1812 雑感>仕返し人形って…        マッシャ・アッキーニ
次の投稿:#1813 感想>『ボーイ ミーツ ガール』を読み終えて    阿修羅

フォーラム過去ログ一覧へ戻る

Copyright © 1993-2005. SIG るーみっくわーるど
このページにある投稿文章は、各投稿者に著作権があります。
このサイトで公開されている全ての文章・画像などを許可なく転載することを禁じます。