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#1964/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (QEG72756) 94/11/15 23:37 (106) 感想>かすみおねーさんの怒りは恐い! 飛鳥 杏華 ★内容 はははっ、かすみおねーさんファンとしては大不覚。某刻会の編集と風邪で、す っかり出遅れてしまいました。(^_^;) うーん、何て言ったらいいのか…、やっぱり、かすみおねーさんは最高だなぁと 言うほかないんですがね。(笑) 「かすみ=菩薩」という図式については、微妙な終わり方でしたね。某刻会の自 称・なびき女王様の犬さん(この人にも、早くここへ来てもらいたいところですが) は、先日、校正済み原稿に添えた手紙で、これが出てきたということは、逆にかす みさんの菩薩性を疑ってかかるべきだと書いてきましたが、さて…。 マッシャ・アッキーニさんがチラっと書いてましたが、私はかすみおねーさんが、 どんな状況でも平常心でいる姿、あるいは大してあわててない姿が描かれているか ぎりは、天道家(及び「らんま」の作品世界)は安泰だと確信できて安心感を覚え るんですね。 阿修羅のときの「ナスカの地上絵」発言だとか、道着編の「ケンカするほど…」 発言など…。きっと、大丈夫だろーなと思わせてくれる何かがあるなと。(笑) ところが、今回はああいうかたちであったにせよ、怒ったんですよね。それが、 すごく恐いなと思ったりするわけです。それと、すごく引っかかっているのは、食 事の件について、かすみおねーさんは本当に怒っていなかったのかということなん です。 ネコのことが出てきて、そのあとにセーターとカップのことで乱馬を怒った様が 描かれたことで、巧みに隠されてしまったような気がして、非常に気になるんです よね。 果して、本当に怒っていなかったのか? 家事全般を本当に完璧なほどにこなし てきたかすみおねーさんが、ネコのことがあったにせよ、割れた花瓶や落ちた包丁 などを放置したままだったのはなぜか? 「食事はいらない」と早雲が電話したに もかかわらず、きっちり食事の用意がされていたのはなぜか? この2つの絡みもありますね。食事の用意はきっちりできているのに、台所には 床に突き刺さった包丁とこぼれた貝が散乱したままになっていた。こう考えてくる と、なんかゾッとしたりして…。(^_^;) もちろん、これらにはきっちり説明がつけられます。食事の用意がすっかりでき たところに電話がかかってきて、切ったとたんに迷いネコが現れた。それを取りお さえてドライヤーをかけてるところへみんなが帰ってきたという流れですね。散乱 していた貝は後日用に砂を吐かせるためにボールに入れてあったもので、この日の 夕食とは関係なかったと…。 ですから、これらの点をとらえてかすみおねーさんが実は怒っていたということ を立証することはできないわけですが、逆にこれらすべてが上記のような流れだっ たとしても、怒っていなかったということを証明することもまたできないわけです ね。 最も凶悪な見方をすれば、食事の用意がきっちりとしてあったのは、外で食事を 済ませてきた家族に対するイヤミであり、放置された花瓶や包丁は、迷いネコを大 義名分として家事を放棄したものだとも言えます。 しかし、かすみおねーさんがそんなことをするわけがない。普通に考えればそう です。まず、誰しもがそう思うでしょう。私もです。ところが、最後に来て「ほら 見ろ、かすみさんが怒るわけ…」と思ったところで、怒るわけですね。「かすみと て菩薩ではない」と…。 ここにきて、それまでそんなわけがないと思っていたことが、一気に疑わしくな ってくるわけです。もちろん、先ほどのような凶悪なものではないにせよ、食事の ことについて本当に怒ってなかったのかというのは、甚だ疑わしくなってきますね。 そうなってくると、細かいことも気になってきます。玄関にネコを追ってきたと き、乱馬と玄馬の隠れ方はうまかったものの、その他の隠れ方は決してうまいとは 言えなかった。それなのに、かすみさんは本当に気づかなかったんだろうか? 天 道家の家事をとりしきっているわけだから、当然、玄関の掃除もしているわけで、 玄関の様子が普通でないことに本当に気づかなかったのか? このとき、ネコが割った花瓶のことはまったく気づかなかったのだろうか? そ のままならそのままで、早雲らによって片づけられていたなら片づけられていたで 気づいてもいいはずだが…。 それだけではない、みんなが階下でかすみのご機嫌をとろうといろいろ準備して いたとき、まったく物音に気づかなかったのだろうか? 台所で、あかねがレンジ でケーキを破裂させたり、その拍子になびきがカップを割った音などは、決して小 さいものではないと思うのだが…。 さらに遡って、ネコにドライヤーをかけていたのはいいとして、なぜ電気もつけ ずにいたのか? また、このネコに関しても、乱馬が犠牲として突き出されて、再 びかすみさんが玄関に現れたとき、すでにネコを抱いていたのではないかという疑 問もあります。ここでは、足元と顔しか描かれていません。これが、妙に意識的で あるようにも思えるんですが…。(^_^;) そして、カップとセーターは確かに大事なものだったかもしれないけれど、本当 にその2つだけで怒りが頂点に達したのだろうかという疑問もあります。 そうなってくると、乱馬に対する怒りの発露と「ちょっと怒りすぎたかしら。」 というダメ押しの言葉は、ある意味でそうした事実を巧みに隠蔽するパフォーマン スであったとも取れますし、家族を直接傷つけることなく、充分に恐怖させること で見事に報復を果たしたのだという見方もできてきます。しかも、自分のイメージ を損なうことなく…。 そうだとしたら、別の意味でかすみおねーさんは常人より数ランク高いところに いる存在だと言えるんじゃないでしょうかね。しかし、これはあくまでそう疑われ るだけであって、玄馬の台詞のとおり、我々読者は「まさに菩薩。」でいいのかも しれません。でも、気になるなぁ。(笑) まあ、せっかく心をこめて一生懸命食事の用意をしているわけですから、よそで 「おだんご」なんか食べて(別に、食べるのは構わんと思うが)、それで満たされ たから、食事は「いらない」なんて言ったら、そりゃあ、何と言うか…、やっぱり …ね。(^_^;) 怒らないと思ったら大間違いということで…、教訓、教訓…。(^_^;) QEG72756 飛鳥 杏華