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#2113/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (QKM33822) 95/ 3/19 21:39 ( 75) 考察>RE#2098 これで一段落です(^^) altjin ★内容 ども、マッシャ・アッキーニさん(^^)。 「実現主義」の基本理論と基本思想は「リズム論(表現論?)」でようやく 一段落です(^^)(実は「解釈例」は「原理」と同時期に書かれていて、とにか く原理から解釈例までを早く論理的展開で埋めようと焦ったのでかなり大枠的 な展開になってしまったので、一息ついた後改めてより根拠的論群を展開しま した(^^;)。 象徴論を書いていた頃、筒井康隆先生の「文学部唯野教授のサブテクスト」 を買って読んで、筒井先生も解釈学に注目していることを初めて知って驚きま した(^^;(ちなみに解釈学は主観主義で構造主義は客観主義と言うことで、筒 井先生は構造主義には批判的なように感じられましたが(^^;、マッシャ・アッ キーニさんの印象はいかがでしたか(^^)? 「一杯のかけそば〜」は構造主義 的手法のポスト構造主義的読みでしたが、実際に私もこの話の流行に「全体主 義的恐れ」を感じていたクチなので、筒井先生の分析は一見構造主義をネタに ふざけて見せているようで、実はしっかり真実を射抜いているように思われま した(^^))。 「コントラウンド法」は「意味不明の場面」にのみ(または「自分の素直な 解釈が過っているのではないかと思われるときに)使われるべき手法で、さら には有機的な統一を持つ作品であればおよそ1〜3箇所も取ればその作品の本 源的なテーマを(あるいは最低でも解釈時の批判的基準となる流れを)見出し 得るもので、1度テーマが見出された後はそのテーマに沿って解釈を「トップ ダウン」に行うので、「大雑把ではあるけれども(^^;」使用自体は簡単なもの です(^^)(「ねじ式」とかでは1コマ毎に行うことになりそうですが(^^;)。 これと「ボトムアップ」で得られる解釈とを突き合わせればより正確な意味づ けが行えるでしょう(^^)(つまり、コントラウンド法はあくまで補助手段なの です、例えば八卦掌−−弟子がそれまでに習った拳法に八卦掌の拳理を加味す ることで免許皆伝とする−−のようなものです)。 解釈に関しては、何しろ私自身がまだ実現主義およびコントラウンド法を把 握しきれてないし、必読リストが以下のようにあるので、当面はあまり解釈の 仕方は変わらないでしょう(^^;(実際、実現主義は今年丸々一年かけてじっく り練り上げる予定だったのです(^^;)。 ・「フランス現代思想」、リーダー フランスの実存主義〜ポスト構造主義を、共産主義との関係の内に通史的に 記述。 ・「零度のエクリチュール」、バルト ・「物語の構造分析」、バルト ・「テクストとしての小説」、クリステヴァ 構造主義〜ポスト構造主義の技法と思想の研究のために。 ・「読むための理論」、石原千秋他 日本の現状の解釈(批評)思想の理解のために。 ・「記号論への招待」、池上嘉彦 前1/3を学生時代に読んで投げ出していた(カバラ理論の易への応用には 使えず、と見たため)のを、改めて記号論ノート用に。 ・「実存主義」、松浪信三郎 これも同じく前1/3まで学生時代に読んで投げ出していた(ラジニーシズ ムがあれば充分と思ったため)のを、解釈学のより深い理解のために。 ・「夢診断」、秋山さと子 これは完全な再読み。象徴の性質と解釈法を探るため、あらためて分析的に 読む予定(象徴の意味を見出す過程を析出するために)。 ・「現代思想・入門II」、別冊宝島52 日本の現代思想を知るため(現在ほぼ半分ほどまで進行)。 ・「哲学がわかる」、AERAムック6 改めて現代の思想状況を再確認するため(これも半分ぐらい進行)。 ・「絵画の読み方」、別冊宝島EX 「絵」の解釈手法を知るために。これも半分ほどまで進行。ちなみに私は、 モナリザは「イエスを身ごもるマリア>イエスとマリアの合一」だと思う。 ・「いのちとリズム」、柳澤桂子 ・「エントロピー入門」、杉本太一郎 「構造力」概念のより深い把握のために。 ・「シャーロック・ホームズの推理学」、内井惣七 解釈における「推理」研究のために。 私の今の読み方は、まず何も考えずに読んでそこで何が言われているのかを 理解し、その大まかな構造が把握できたところで、それまでの統合的理解(つ まり、実現主義モデル)に対してどのような批判契機となるか、それを克服す るには実現主義モデルをどう捉え直せば可能か、をもっぱら無意識的に醗酵的 にのんびり考えるというものです(^^;。とりわけ最初の7つは場合によっては 実現主義思想に大幅な修正を迫るものになる可能性があり得るので、それらを 読破してしまわない限りは当面先へは進めないでしょう(^^;。 altjin