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#2114/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (YUD09175) 95/ 3/20 14:36 ( 59) 考察>RE#2113 筒井作品関連ほか マッシャ・アッキーニ ★内容 《altjinさん》 改めて、お疲れさまです。いや、これからが大変なのかな? >ちなみに解釈学は主観主義で構造主義は客観主義と言うことで、筒井先生は構造 >主義には批判的なように感じられましたが(^^;、マッシャ・アッキーニさんの印 >象はいかがでしたか(^^)? 筒井さんが構造主義に批判的なのは解りますよ。構造主義でもかじっていれば褒 めるも貶すも自由自在というようなことを皮肉っぽく言われていたので、その理由 が「客観主義」だからというのもある程度当たっていると思います(それだけじゃ ないような気はしますが)。 「文学部唯野教授」(岩波書店・同時代ライブラリー)は読まれましたか? あ の作品自体、批評がどんどん難解になってきた歴史を唯野教授が面白おかしく講義 するという構成になっていて(「印象批評」〜「ポスト構造主義」)、現象学のあ たりはとくに大爆笑でした。尤も、批評家に力があれば例えそれが「印象批評」で あろうと面白くなるのだというようなことも書かれていました。これには私も同感 です。 なお、筒井さんが執筆末期に考え出した「感情移入批評」というものがありまし て、これは「筒井康隆の文藝時評」などに載っていますので、気が向けば読んでみ てくださいね。 >「一杯のかけそば〜」は構造主義的手法のポスト構造主義的読みでしたが、実際 >に私もこの話の流行に「全体主義的恐れ」を感じていたクチなので、筒井先生の >分析は一見構造主義をネタにふざけて見せているようで、実はしっかり真実を射 >抜いているように思われました(^^))。 まったく同感です。なんとあの作品はファシズムであったのだ(笑)。 >(「ねじ式」とかでは1コマ毎に行うことになりそうですが(^^;)。 私が懸念していたのは正にこういう場合のことなんです(「らんま」の場合も、 1つの話あたりほとんど全てのコマで意味不明なイメージが存在して、混乱してし まうときがありますから)が、どうでしょう。こういった場合に「コントラウンド 法」が有効かどうかは、やってみないとわからないと思うので、何とも言えません けど。 「ねじ式」といえば、「メメクラゲ」は「××クラゲ」の誤植だったのに面白い から残した、という裏話があるそうですね。こーゆー「未必の故意」というか、作 者以外の意思が思わぬところで介入して結果として面白くなることって、結構ある のかもしれませんね。 >必読リスト う゛…。一応、作者かタイトルはどれも見覚えありますが(本屋で見たり、他の 著書を読んだりした程度)、少しでも目を通したことがあるのは、 >・「現代思想・入門II」、別冊宝島52 だけですわ(しかも図書館で借りてほんの数ページ読んでやめた(笑)。こらあか ん(^_^;))。 たまにはこーゆー本も読みたいんですが、ここ2年ほどは全然ですね。以前はか なり無理して読んだものですが、蓮見重彦の評論に手を出したあたりでギブアップ してしまい、未だに積ン読状態です(1つの文が1ページに渡って続いてたりする んだもの)。 他の物はともかく、学部が移転する前に図書館に通って読んでいたホフスタッタ ーの「ゲーデル・エッシャー・バッハ」はいつか読破したいものです(まだ1章ま で(^_^;)。買うには高いし)。 マッシャ・アッキーニ