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#2122/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (QEG72756) 95/ 4/ 1 0:39 ( 71) 感想>やっぱり、ボケは世界を救う? 飛鳥 杏華 ★内容 うーむ、なんか自分が「そると」9号に書いた文章のとおりになったような感じ で、ちょっぴりうれしかったりしますが…。(笑) 前回の「許婚ならなんでもあり」というのどかさんの発想から、のどかさんの中 での常識のズレがピンチを救うカギになるのではないかと莫然と考えていました。 その辺は、排骨飯さんも「のどかさんの男らしさの定義」ということで触れていま したが、やはりそこに危機脱出のカギがあったわけですね。 でも、あの「許婚ならなんでもあり」と言った場にいたのはあかねちゃんでした から、あかねちゃんが何らかの方策を考えるものだと思っていたんですが、発案者 はなびきでしたね。もっとも、「のぞき」という発想はあかねちゃんからは出ない でしょうけど…。(^_^;) しかし、このなびきの発言は、一見、てきとーに言ってみただけだったのが、た またまのどかさんの男らしさの定義と合致したといふうに見えるわけですが、果し て実際のところはどうなのだろう? 「普段結構のぞいてなかったっけ?」というフォローは、「のぞき」という行為 がのどかさんにとって「男らしい」という発想につながらず、「いやらしい」「女 の敵」といった発想につながってしまった場合、火に油を注ぐようなものになりま す。しかし、のどかさんの発想がズレていることを悟った上で仕掛けたのならば、 有効に機能します。このフォローの真意に興味が持たれます。 しかし、次ページでのどかさんが納得している様を見て、「これはもうやるしか ない。」と言っているところを見ると、やっぱりてきとーに言っただけという感じ もします。この辺、雨宮さんあたりがどう読んでくるか、楽しみなところです。 さて、セーラー服着用の刑を身をもって防ぎ、八宝斉を締め上げる早雲。うーん、 バニーの衣裳でなくてよかった。(^_^;) まだ、セーラー服のがマシですね。(そ ういう問題じゃないかもしれんが…。笑) ここで面白いのは、この早雲の姿を見 ていたかすみおねーさんとなびきの反応の対比です。 かすみおねーさんは「おとうさん、立派よ…」と涙ぐみ、なびきは「これのどこ が立派なのよ?」とでも言いたげな視線を投げかけています。かすみおねーさんに ついては、「のぞき作戦」が決まったときの「しっかりのぞいてあげてね。」とい う台詞とも合わせて、のどかさんと同様のボケの1つだと見ることもできますが、 実際、早雲が乱馬のためにしていること自体は確かに立派なんですよね。 それに対して、なびきのこの表情は、セーラー服を着た早雲の恥ずかしい姿に対 して示されているものと思われます。つまり、見ているところが違うんですね。な びきは主に外見(表面)を見て評価しているのに対して、かすみおねーさんは外見 よりもやってることの中味(意味)を評価しているという感じで…。この対照とい うのは、なかなか興味深いものがあります。 それはさておき、ほんと「サギだーーーーっ!」(笑) この辺は単色刷りを生 かしたけもさんのうまさですが、「びき…」となっているときの乱馬の視線…。ほ ぉ、最初にそこを見るか…。(笑) うーん、確かに「男らしい」かもしれない。 (おいおい。(^_^;)) このときの「へなへな」は、「小さなハート」(バレンタインネタ)のときと同 様の反応ですね。「実はすごく見たかったんだわっ。」というかすみおねーさんの 観察は正しいでしょう。バレンタインのときも、実はすごく欲しかったというかた ちで、この辺の乱馬の心理には統一性が見られます。それだけ、乱馬にとってあか ねちゃんは特別の存在になっているということでしょう。 ということで、今回も何とか逃げられたかたちではありますが、もはやここまで くると逃げられたとは言えないのかな。(^_^;) 今回のシリーズはこれで一旦終わ りでしょうが、すぐまた「乱子=乱馬」の秘密に絡む話が出てきそうな気がします。 次ののどかさん登場時には、本当のご対面がありそうですね。(そう甘くなかった りして。笑) しかし、ほんとにのどかさんのズレた感覚によるボケ出なければ成立しなかった かもしれませんね。うーん、かすみおねーさんといい、このボケがやっぱり本来犯 罪である「のぞき」に対して作品世界中での免罪性を与えたりして、作品世界の崩 壊から「らんま1/2」を救ってるように思えます。 やっぱり、「ボケ」は世界を救うのだな。(笑) QEG72756 飛鳥 杏華