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#2151/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (QFC98594) 95/ 4/20 23:49 ( 38) 考察>実現主義と言われても… HR ★内容 * * 実現主義と言われても、よく分からないのですが、偶然読んだ本に内容に通じ * る点があったので、心動かされました。 * * 岩波新書((「らんま1/2」単行本よりも、7ミリ狭い。)で、藤原保信著 * 「自由主義の再検討」です。いい本ですよ。 * 簡単にまとめるなら、「責任なき自由は、単に欲望を自由化するものだ。よっ * て、不平等や格差が生まれる。そこで、すなわち徳が必要である。人間は、自己 * 解釈的で物語的である特性を持つものだから、他者との対話を通じて、徳を伸ば * せる。そこから、責任ある自由は生まれる。」ということになります。…よく分 * かりませんね。私も、簡単には読めませんでした。 * しかし、直近のaltjinさんの文書と似ている部分の多い本です。「自由・ * 平等・博愛」のうち「博愛」という単語は出てきませんが、利己主義を省みる点 * では同じです。いや、博愛精神は、語っているでしょう。 * さらに、対話という行為は、学校や職場、町内ばかりでなく、国や世界、自然 * 環境へと、どんどん網の目を広げ得ます。それこそ、エントロピーの赴くまま、 * ですね。 * * ただ、自分の職業柄、法は主体性を否定するためだ、という表記には嫌悪感を * 覚えましたが。たとえば、憲法は法の主幹です。憲法を読む限りでは、むしろ個 * 人の主体性を尊重しよう、保証しようという趣旨で作られたものだ、と思うもの * です。 * きっと、哲学的観点で述べられたのですね…。それに、法はいろいろあります。 * 法学者も、「法と道徳は、一体となった社会的規範。」と言います。道徳は、 * 法の後ろ盾がないと機能しない局面がありますし。また、法も道徳がないと暴走 * します。半世紀前の枢軸国は、いずれも法治国家でした。 * * 要するに、徳が重要なんです。引用の引用になりますが、マッキンタイヤーの * 定義によれば、次のとおりです。 * 「徳は、その所有と行使が実践に内的な善を達成することを可能にし、その欠 * 如が実際にわれわれをしてそのような善の達成を妨げるような、習得せられた * 人間の資質である。」 * やっぱ、理解するには、一筋縄でいきませんね…。 * * * 最近、altjinさんの「軽感>」的「感想>」を読んでみたい HR * (QFC98594) *