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#2572/3141 るーみっく☆わーるど ★タイトル (QKM33822) 97/ 2/22 0:33 ( 79) 犬夜叉>母の顔・追補 Samwyn ★内容 「終了」と言ってるそばから相変わらずキレの悪い金魚の脱糞の如きSam wynですが(^^;、「追補」ちゅーこってご容赦の程を(^^;。内容はほとんど エヴァ絡みなのでそれのボードにアップしようかとも思ったのですが、1カ所 「犬夜叉」にかかるところが出たので、ここにアップさせて頂きます(^^;。 「普段のアスカ(ネルフのアスカは除く)」と「トラウマを持つアスカ」が どうも印象的に矛盾することは本編で書きました(ただ、完全に理論的に確認 したわけではないので、本当はやはり矛盾してないかも知れません(^^;。ただ し、その場合でも以下の「推定」は充分に成り立ち得ます(^^))。そして、そ のトラウマで自我崩壊したアスカは、実は「シンジ(の部分的精神)」である とすると「カヲル」の必然性がいっそう美味になります(これは本編では書き ませんでしたが(^^;、これまでの諸考察から自ずと演繹できるであろう、と言 うことで(^^;)。 かくして、「『アスカのトラウマ』は実はシンジのトラウマであった」とい う結論に至ります。その具体的内容は以下の通り; ・母から別な女へと逃げた父=赤木ナオコへと走るゲンドウ ・エヴァに魂を抜かれて狂った母=それを黙認するために狂ったように研究に 没頭するユイ ・首を吊った母=シンジの目の前で首を吊ったユイ ゲンドウがユイから「逃げ出した」のは、ユイが知的にも精神的にも「強い 女」であったからだ、とすれば、この「悲劇」のもっともシンプルな構造が得 られます。すなわち、ゲンドウは「むしろ逆にユイを愛するがゆえに」おのれ の「男であること」を土台とする「主体性」を保護せねばならず、それで「知 的な強さ」でユイを思わせつつも「精神的な弱さ」で「男としての自分」を崇 拝してくれるナオコを「愛さねばならなかった」のです(派生的に、BDの例 のセリフ「好きな人を好きでいるために〜」の具体例が与えられます(^^))。 ユイがあえて黙認したのは恐らくにそれにすぐに気づいたからで、しかし「好 きな人を好きでいるために『自分を捨てる』」ことはできず(たぶん、ゲンド ウの「危なっかしさ」(性格的弱さ)のためでしょう)、それで、彼の分まで も研究に頑張ることになります。おそらくはナオコもゲンドウが心の奥でなお ユイを「崇拝している」ことに気づいていたはずで、つまりは「典型的な痴話 ケンカ的いじめ」を粛々と遂行したであろうと思われます(^^;(あ、なお、黙 認したというのは、シンジの言動から見て、彼にそれについて何か言ったり、 あろうことか「ゲンドウに復讐を!」などという幼時教育を一切与えていない ことがかなりの確かさで推定できるからです)。 「首絞めナオコ」の場面は、「首吊りしたのはユイであり、シンジにはナオ コがその原因だと思われたこと」および「すべてを裏で操っていたのはゲンド ウだとシンジには思われたこと」を示します(つまり、これは「実際にあった 具体的事件」ではありません(^^;)。実際にあった事件は「ナオコの死」です が、血の飛び散り方から見て、彼女は何か巨大な力によって壁に頭を叩き付け られた後、そのまま下へとさらに(ただし、何かに引っ掛かったかのような弱 い力で)床に叩き付けられたと推定できます。 そう、これはシンジがエヴァを用いてやったことなのです(^^;。シンジの精 神的暴走(エヴァの暴走は、シンジの内的なユイ像の暴走と見做し得る)がエ ヴァの全能を発揮する「キー」だと言うのは、まさにそのような「暴走した感 情」においてシンジがナオコを殺したからです。すなわち、エヴァンゲリオン とは、「なぜ殺した」と問い詰めるゲンドウと、様々な言い訳や幻想を駆使し て「自分のせいじゃない!」と逃げるシンジとの「心理的法廷劇」だと言えま す。過去にあった「失敗したサルベージ」とは、「シンジの記憶喪失」のこと だった可能性がかなり高いとも言えるでしょう。 いずれにしても、「ユイの首吊り」自体は「自罰的」なものでした、これは おそらく、内に抱えた精神的葛藤が強すぎたためにユイのエヴァへのシンクロ がうまく行かず、ナオコに交代されたためで、シンジが見た「衝撃的場面」は ユイのエヴァが暴走して荒れ狂う場面だったのではないかと思われます(よう するに、「実験中の死者」とはナオコのことであってユイではないのです)。 この「荒れ狂う力」が幼いシンジの心を捕縛し、交代際にナオコがユイに放っ たであろう「母を愚弄する赦しがたい言葉」によってそれは「特定人物への限 りない憎悪」へと具体化し、そして「シンジを犯した」のです。この時、「レ イ1号」が実は(母と同一化してしまった)シンジ自身であった可能性はかな り高いのですが、これはS的なややこしさをもたらすので、またいつか別の機 会に譲りたいと思います(^^;。 さて、それはともかく、「犬夜叉」の今回の話において、「大鬼=初号機」 「殺生丸=ゲンドウ」「死んだ母=ユイ」「むりやり生き返された母=レイ」 そして「犬夜叉=シンジ」の対応があることにちょっち遅まきながら気づきま した(^^;。ただし、かごめに対応する存在がおらず、また以上から案外に重要 な人物であったナオコに対応する存在もいません(^^;(2人とも「=ゴクリ」 という点で合致するのですが、「犬夜叉=シンジ」との関係がおよそ正反対に なっています(^^;)。 この「対応の不在」と「顔のない母」はおそらくに強く関係します。シンジ は「ナオコの死」を卑劣なイメージ書き換えで「あたかもレイの仕業のように 見せ掛け」ているのですから、この部分も同様に「レイに罪を着せる」意味合 いがうかがえると言えるでしょう(^^;。 Samwyn